汚泥の底日誌

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第804回 吸血鬼はなぜ血液を飲むのか

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第804回です。

 

以前吸血鬼が血液を主食とするのはカロリーが足らなすぎるというブログを書きました。

第362回 架空生物の食事事情 - 汚泥の底日誌

血液を主食とするにはあまりにもカロリーが低いために、城の窓辺でワイングラスに血を注ぎ、満月をバックにカラン……ゴクリ……ではとてもとても肉体が維持できず、乾杯!ガシャアン!グビッグビッグビッ!血液だコレ!!くらいのテンションでいかないとダメなのです。

 

しかし!吸血鬼の口を思い浮かべていただきたい!

彼等彼女等はパッと見人と変わらない口をしています。

強いて言うなら犬歯が発達していることくらい。

つまり、血液『を』摂取しているのではなく血液『も』摂取していると考えるべきでしょう!

どうやら答えはここにありそうです。

 

みなさんが血液を摂取する動物というと何を思い浮かべますか?

この吸血鬼の話の流れでは多くの人が吸血蝙蝠、チスイコウモリを思い浮かべることでしょう。

ですがナミチスイコウモリという種を除き、チスイコウモリは昆虫やフルーツなども食べており、決して血液だけに頼って生きているわけではないそうです。

 

唯一血液を主食とするナミチスイコウモリにしても肉体は小柄で、血液だけで肉体維持が可能なのでそうなってるわけで、これを人間サイズにしてしまうとジョッキでガブ飲み吸血鬼が誕生してしまいます。それは嫌だ。

 

もう一つ思い浮かぶのは夏の間鬱陶しい「蚊」ですね。

とはいえ蚊は口が吸血というか液体吸引に特化した口吻と呼ばれる器官になっているので、そこを吸血鬼の引き合いに出すのはちょっと……。

いくら美男美女でも口が口吻になっていたら百年の恋も冷めてしまいそう……。

 

閑話休題

 

とはいえコレで出揃った吸血行為を行う二大巨塔である蝙蝠と蚊。

これらがなぜ吸血をするのかを調べてみたところ、前者蝙蝠は昆虫やフルーツからでは多く摂取できず、かつ体内で重要なエネルギー源である脂肪を、後者の蚊は普段は花の蜜などを飲んでいるそうですが、産卵期に卵を育てるためのタンパク質を得るために吸血をするんだとか。

 

つまり!吸血鬼が血液を飲む理由は日常生活において足らない栄養素を血液という媒体から摂取することにあるのでしょう!

特に現代のようにプロテインやサプリが無い時代の生物ですから、タンパク質含有量の高い液体を摂取するのはもしかしたら理にかなっているかもしれません。

 

吸血鬼の起源と言われるカーミラが発表された1872年頃はコレラが世界的に流行していたわけで、その時にコレラによる脱水、電解質不足を対策するために血液を摂取していたと考えるともしかしたら先見の明が吸血鬼にあったのかも!?やるなぁ!

 

ところで、吸血鬼に限った話では無いですが、こういう人やそれに類するものを食べる生物というのは「生きた若い女性」がターゲットにされることが多いです。

「生きた」はわかります。

鮮度ですね。

「若い」もわかります。

血液なんてもんを飲むなら若くて内臓の動きが活発な方が良い血液が飲めそうな気がします。

我々人間も仔牛とか子羊とか食べますもんね。

そして「女性」。

ここにももしかしたらなんらかのヒントがあるのかもしれません。

 

ということで男女の血液成分の差を検索検索!

 

アレコレ並ぶ専門用語に四苦八苦しながらも、もしかしてコレか!?と思う用語を発見しました。

それは尿酸。

男性に比べて女性は尿酸の排泄能力が高いため、女性の血液には男性に比べて尿酸がとても低いのだそうです。

 

この尿酸が過剰だとどうなるのか?

それは「痛風」……。

一説には風が吹いても激痛が走るのだとか……。

 

それを聞いてしまうと俺でも女性の血の方がいいなぁ。

 

しかしコレラ対策とか痛風対策とか、やけに健康に気をつけたことばかり目についてしまいます。

吸血鬼がそこまで考えていたのか、はたまた俺が歳をとってそういうのばかり目についてしまうのか、できれば前者がいいですね。

 

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