汚泥の底日誌

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第526回 架空生物の食事事情〜人肉編〜

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第526回です。

 

以前架空生物の食事や排泄のことを足りない頭で考えた記事を書いたことがあります。

 

第362回 架空生物の食事事情 - 汚泥の底日誌

 

まぁ俺はそういうことを勉強していたわけでもなければ詳しいわけでもないので穴だらけの話を書いているだけなんですがね。

アクジキングのウンコの話とか……。

 

して、仕事しながら現実逃避がてらまた似たようなことを考えていたわけですよ。

そもそも自然界で偏った食事をする生物なんて山ほどいるわけです。

 

草食動物、肉食動物、詳しくないのでアレですが、我々人間のようにあれこれ多種多様なものをバランス良く食べないと肉体の健康を維持できない生物の方が自然界においてはイレギュラーなのではないでしょうか?

そして草食にせよ肉食にせよ偏った食事やそれにより肉体の維持を可能にしている生物というのは往々にしてそれが可能な肉体の造りをしています。

 

優れた腸内細菌や内臓により少ない栄養素を徹底的に絞り出したり、動くことを少なくしたりで代謝を減らして消費するエネルギーを少なくしたりですね。

 

そんな感じで自分の肉体に合致した食事や生態をしているのが生物の常なのですが、架空生物においてはその限りではありません。

 

そりゃ架空の生物なんだから架空の生態してて当たり前だろ!ってな話ではあるんですが、それにしたって思ったことはありませんか?

 

架空生物人間食べ過ぎ問題。

 

架空生物も現実どころか我々人間に負けず劣らず多彩な食性をしています。

中にはオーラや感情といったまさに架空生物!なものを主食としている生物もおり、人類と敵対する理由が人類の不安を煽り平和を脅かすからvs負の感情が主食&人間のような思考が複雑化した生物から摂取するのが効率的なんていう生き物として共存ができないからというパターンもあり、それはもう目玉焼きに何をかけるかレベルで多様化の極みを見せています。

 

その中で人間を食べるのは圧倒的にメジャー!

目玉焼きで言えば醤油のポジションレベルでパクパクモグモグニンゲンオイシイ!

スナック感覚ボーリボリ!

そんな感じで食べられてます。人間。

 

たしかにリアルの自然界でも人間を食べる生き物はいます。

ですがそれは人間『も』食べるであって、人間を食わないと生きられない生物は皆無、人間が献立のレパートリーとしてメジャーポジションに付くタイプの生き物は蚊とか寄生虫とかの人間を(直接的に)生かさず殺さずができるタイプの体液や組織の一部を摂食できる生き物であり、「人間を食べる」というイメージから連想されるものとは違うと思います。

 

それは何故か?

まぁ1番の理由は「人間を主食にする必要性がない」からなんでしょうが、抵抗されるリスクとか色々あるでしょうがとにかく人間を主食とする生き物はいません。

 

しかし架空生物は食べる!

そりゃもうパクパクよぉ!

 

じゃあ人間ってそんなに食材として優れているの?って話なんですが、それを考えるとうーん……という疑念に囚われます。

 

だってヒョイパクッてワケにはいかないじゃないですか。

当然抵抗するでしょうし、なんなら武器も使ってくる。

剣や銃を使って抵抗する人間をモノともせずにパクパクできるなら、山でウサギやイノシシなんかを狙った方がラクな気がします。

 

だとしたら何故人間なのか?

 

体重66kgの成人男性を食べた時に摂取できるカロリーは14万3771キロカロリーだそうです。

これはイギリスのブライトン大学というところで教授を務めていたジェームス・コールという教授が検体を用いて算出したカロリー数です。

 

出典(https://www.nature.com/articles/srep44707

 

まぁ論文を読める頭がないのでコレを解説したものを読んだのですが、この約14万キロカロリーというのは頭の先から足の指まで髪も肉も骨も全部食べた時の総カロリー数で、可食部(という言い方もおかしいですが)である肉や内臓だけのカロリー数だと約8万キロカロリーなんだそうです。ちなみにそのカロリーの大半は脂肪だったり……。

 

人間を食べる架空生物のイメージとしては頭からバリバリ丸ごといってるイメージなので、ここでは全部丸ごと14万キロカロリーを摂取するものとしましょう。

となると成人男性の必要摂取カロリーが2000〜2500キロカロリーなので、あくまでカロリーベースかつ人間と同程度の体格で同程度の代謝であればという極めて限定的な条件ですが、だいたい人間1人で70日、2ヶ月半ほどの食料になる計算になります。

 

人間と同程度の体格で人間を食べた架空生物と言えば思い当たるのは空の境界という作品に出てきた白純里緒先輩。

彼は謝って人を殺害してしまった際にその死体を食べて消そうとするのですが当然ながら無理難題。

 

そこに現れた物語の黒幕によって「起源」(空の境界世界で誰しもが持ってる原初の本能みたいなモノ。これが覚醒するとその起源のモノがめちゃくちゃ向上する代わりに人格等が塗り潰されて人ならざるものになる)である「食べる」を覚醒させられて人を丸ごと食べてしまったのですが、今回の話を基にすれば向こう2ヶ月絶食でも大丈夫!

 

いやまぁ全てを消化して栄養に換えられるわけでもなければ、栄養バランスとか排泄とかの話もあるのですが、そこは食べたものを100%エネルギー変換できるアクジキング理論でいきます。

俺頭悪いし。

 

して、この感じだと人間を食料とするならば年間で5人ほど必要になります。

年間5人ならまぁ……と思い始めたあたり感覚が麻痺している感じはありますが、上で挙げた白純先輩みたいな人間サイズの人間食べるマンは結構珍しいタイプで、およそ創作で出てくる人間を食べる架空生物というのは人間よりデカいです。

 

比較として動物園のライオンは冬場になると鶏肉5キロでだいたい1万キロカロリーを1日に摂取するそうです。

 

となると先程の計算だと人間1人だと2週間ほど、年間だと24人も必要になってきます。

 

おやおやおやおや?

コレは雲行きが怪しくなってきましたね。

 

おそらく動物園で与える鶏肉は部位が決まっているでしょうけど、仮に羽やら骨やら込みでニワトリ1羽丸々食べたらおよそ6000キロカロリーなんだとか。

 

ちなみにコレが牛になると可食部のお肉だけで総カロリーはなんと約71万キロカロリー

 

しかも鶏が出荷までの日数が60〜70日で、牛だとコレが約3年。

それに比べて人間は成人するまで20年!!

 

え?なんで?

君たちなんで人間食べてるの?

 

コレはもう人間食べたら病気にめちゃくちゃ効く!とかでないと割りに合わない!

でも人間から摂取できるカロリーの大半は脂肪分!

他の動物だってそうかもしれませんが、得られるカロリー数も食べられるまでになる日数も段違いの人間からと考えるとあまりに非効率かつ不健康!

 

なら味!?味がめちゃくちゃ美味いのか!?

 

でも食べてるものが味に影響するってのはリアルの方でもよく聞く話です。

どんぐり食ってるイベリコ豚はめちゃくちゃ美味い!的なアレですよ。

 

となると健康を維持するためとはいえ肉に魚に野菜に穀物と雑食極まる人間はなんか不味そう。

それこそしっかり管理して育てる必要がありそうですが、そこに立ちはだかる成人まで20年という高き壁……。

 

人間……あまりにも食料に不向き……!

 

もしかして年に一度生贄を寄越せ!な八岐大蛇的な架空生物はめちゃくちゃ燃費が良かったりするのでしょうか?

年間14万キロカロリーで生きていける、人間食ったら丸々1年のんびり過ごすナマケモノみたいな八岐大蛇は……なんか嫌だなぁ。

 

それに架空生物で人間食べるヤツってのは勇者とか覚醒した存在に滅ぼされるまでがセットなんですよ。

食べられるようになるまで膨大な年月がかかり、栄養効率も良くなければ、味も良いとは思えない生き物を食べたがばかりに滅ぼされる架空生物……なんだか不憫。

 

というかそんな突然変異的に超パワー持ちが生まれる生き物を食べるなよ!とも思います。

我々人間、とりわけ日本人の主食といえばお米ですが、たくさん食べてたら極稀にブレイブお米粒に覚醒したお米に一族郎党皆殺しにされるとなれば今日から主食はパンにしますよね。

 

にも関わらず人間にこだわったかばかりに滅ぼされる運命となる架空生物の哀れさよ……。

 

みなさんも偏食はやめて、感謝して食事をしましょうね……。

 

ん?そんな話だったかな?

 

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