常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第1014回です。
男の子「お前なんか嫌いだ!」
女の子「あたしだって嫌いよ!」
ヒーロー「あんなに仲良かった2人が何故……ハッ!あれは!!」
怪人「このナカワルクナールから放たれるナカワル電波は人の好感度を反転させるのだ!」
ヒーロー「許さん!このスーパーテキコロガンでナカワルクナールを破壊だ!スーパーテキコロビーム!!」
怪人「グワーッ!」
ヒーロー「悪は去った!きっと2人も仲直りしていることだろう!しかし好感度が反転したせいでアレほど仲が悪くなるとは……ふふふ、ここは正義も去るとしよう!さらばだ!!」
いやそんな都合良くあるかい!!と思ったならばあなたはこの物語のターゲットではないということでしょう。
今サクッと書いた一連の流れは戦隊ものやヒーローものでありがちな展開ですね。
大きな問題にはそれを引き起こす悪がいて、それを打ち倒すことで万事解決!はヒーローもののテンプレです。
そしてこうしたヒーローものは変身アイテムや武器の販促という一面も持っているため、そうしたアイテムが活躍するストーリーやシーンにしなければなりません。
しかし我々は年月と共に学びます。
世の中はそんなに簡単なものではないと。
喜怒哀楽に苦痛に苦悩、あらゆる理不尽の裏に倒すべき悪がいて、それを倒せば解決するならどれほど人生がラクだろうか?
誰も悪くないのがわかっているせいで行き場を無くしたこの怒りは!焦りは!憎しみは!!
一体どこにぶつければいいのだろうか?
そしてある時あんなに楽しめた作品に対して思うのです。
「都合良いな」
と。
何も子供向け作品に限った話ではありません。
奇跡の愛の物語も熱く燃える青春スポーツ物語も、何かフィクションを楽しむというのは「ありえないのは当然として楽しむ」「本当にあったらいいなと思いながら楽しむ」等の楽しむためのスタンスが必要です。
しかし年月と共に人の心は移ろいゆくもの。
あの時信じた物語を信じられなくなったり、逆に理解や共感できなかったものを楽しめるようになったりするものです。
でもやっぱり認めたくないんですよね。
あの時正義に燃えた少年の自分が、愛に魅了されて世界の全てが美しく見えた自分が心の中からいなくなっていることを。
だからこそ作品にトゲを立ててしまうわけですが、そんな時こそ覚悟が必要なんです。
自分がこの作品のターゲットから外れてしまったということを認める覚悟が。
ついついやってしまいがちなんですよ。
あーあ、作品も長く続くと変わっちまうなぁ〜と思ってしまって、つい悪感情の矛先を向けてしまうことが。
でも調べてみると作品の根幹や大切にしていることって変わってなくて、変わってしまったのは自分だった……なんてことが。
わかる!すごーくわかる!!
だからこそムッとする前に考えたい!
変わってしまったのは俺かお前かなのかを。
そしていつかまたその作品を楽しめるようになったときにまたちゃんとした形で巡り合えるようになりたいものですね。
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