常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第893回です。
アニメやゲームのキャラクターが現実の世界とコラボしたり、イメージキャラクターに使用されるのはよくあることですが、時折気になる「コレ作中のいつくらいの時系列なんだろう？」という疑問。
極稀に作中のだいたいこれくらいの時期と明言してたりする作品もありますが、基本的にはパラレルワールドです。
まぁ当たり前ですよね。
バトルものや戦争もの、シリアスな作品の場合だと「いや、そんなことやってる場合じゃないだろ」的な話になりますし、不良や暗殺者などアニメやゲームという架空のキャラクターだから許されてるだけで本来コラボとかしちゃいけない反社会的な存在もいますからね。
それでも無理矢理考えてみよう！
ということで今大絶賛コラボ中のシャア専用マクドナルドの時系列を考えてみましょう。
シャア専用〇〇という語感が素晴らしいためか、とにかく事あるごとに引っ張り出されていろんなものとコラボするシャア。
車や電車、飲食店などどう考えても管轄が地球連邦軍だろ……と思うものも積極的にコラボするあたりめちゃくちゃ働いてます。
多くの人がよく知るこの仮面を被っていた頃のシャアは一年戦争で己の出自や身分を偽っていた頃のもの。
戦場の最前線でガンダムを有するホワイトベース御一行を追ってみればクソ強ガンダムに説明書読んだだけの天パが部下をフルボッコして大暴れするし、生き別れの妹までガンダムと行動してるし、経験値テーブルどうなってんの？と思うくらい爆速レベルアップする天パに想い人は殺されるし、最後は天パにモビルスーツ戦でも生身バトルでも水を開けられると文字に起こすと本当に散々。
まぁ天パが強すぎるだけで天パがいなければ無双できるくらい強いんですけどね、シャアは。
その一方で両親の仇であるザビ家を謀殺せんがために暗躍。
末弟のガルマを「謀ったな！？シャア！」したり見た目の割に良心派でお前の娘がアレってマジ！？なドズルを天パが滅したりギレンとキシリアが内ゲバしてキシリアがギレンを銃殺したところにバズーカで部屋ごと吹っ飛ばしてキシリアもドカーン！したりとめちゃくちゃ忙しかった時期でもあります。
そんな中で戦争の合間を縫って各作品とのコラボに勤しんでたかと思うと胃に穴が開きそうですね。
ジオン軍もオファーがあったんでしょうけど仮面の怪しい軍人をホイホイイメージキャラクターとしてOK出すんじゃありませんよ。
さて、問題のシャア専用マクドナルドですが、ハンバーガーに一年戦争時のシャア歴代の搭乗モビルスーツが描いてあるのが特徴です。
辛ダブチにはシャア専用と言えば！なザクが、ダブチソーセージマフィンにはジャブローでジムをブチ抜いたズゴック、赤いガーリックてりやきにはゲルググの姿が描いてあります。
そして白いニュータイプトリチには白いニュータイプであるアムロとガンダム……ではなく一年戦争最後の搭乗機、ジオングが印刷されています。
お前どちらかって言うとグレーだろ。
まぁシャア専用マクドナルドなのでここでガンダムを描くわけにはいかないんですけど、「白い」で「ニュータイプ」でガンダムじゃなくてジオングなのはねぇ。
しかしシャア専用マクドナルドにジオングが描かれていることが大きなヒントになり得るかも知れません。
ジオングというモビルスーツはシャアが最後に乗っただけで実はシャア専用というわけではないのです。
ニュータイプという特殊な素養を持った人が扱える武装を施された「ニュータイプ専用」モビルスーツなのです。
まぁ前線にいる人でニュータイプがシャアしかいなかったのと、外伝や漫画作品なんかでいくつか予備機があったみたいですが基本的にはシャアが乗ってそのままやられたので実質的にシャア専用みたいなところはありますがね。
これをデーン！とシャア専用マクドナルドのラインナップに入れてシャア本人がドヤ顔で「これでこそ私専用のマクドナルドに相応しい！」と言っていることから、実はまだシャアはジオングの存在を知らなかったのではないか？説を提唱します。
ザク、ズゴック、ゲルググと来て唐突に現れる見たこともないモビルスーツの生首に内心「なにこれ？」と思いつつも、「まぁズゴックもゲルググも赤く塗ってから渡してくれたし、コイツも正式配備されたら赤くして渡してくれるでしょ！」と思いながらマックで撮影していたと思うと可愛いものです。
そして最終決戦のア・バオア・クーでジオングを見た時に生首に腕と胴体がついててホッとしたのも束の間、足がなくてそのままクソデカブースターが付いてるわけですから「足がついてないが？」と聞きたくなるのもわかります。
「ひょっとして撮影時期に首しか印刷されてなかったの、そもそも首以外未完成だったからでは？」そんな疑問がシャアの中にあったかと思うと足がないけど！？と聞きたくなる気持ちも理解できるでしょう。
足でデブリを蹴って高速移動、格闘戦ではキックを多用なシャア相手に「足なんて飾りです」と言い放ったあの技官の豪胆さは以前からすげぇなコイツと思ってはいたのですが、実際ジオングはガンダムを大破させているのでもしかしたら「貴様は足に頼りすぎじゃよ……」というメッセージもあったのかもしれません。
はてさて、なんやかんやで話を統合すると俺としてはシャア専用マクドナルドの撮影時期はゲルググ受領後〜ジオングを見るまでと思うのですが、ここで一年戦争の年表をネットでチェック。
ゲルググの受領は宇宙暦79年の12月25日らしいです。
クリスマスだったんですね。
そしてジオングに乗るのが一年戦争の終結となる12月31日……過密！！過密スケジュール！！
というか下手すれば12月30日にララァが天パに落とされた後に撮影している可能性すらある！
なんという非人道的労働スケジュール。
しかしジオン軍が学徒兵などを大量に戦線に投入していたことを考えると、こうまでしてプロモーション活動をしないと兵力の維持が出来なかったのではないかという辛い台所事情も見えてきます。
その後シャアは自身のネームバリューを最大限に活用して地球に隕石を落とすまでになりますが、そうした売り込みの方法は各種コラボで叩き込まれたのだと思うと、働くなぁアイツ。
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