常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第549回です。
飛行機がなぜ飛べるかは明らかになっていない。
というのは嘘でございます。
飛行機の翼はカマボコみたいな膨らんだ形状をしており、それにより上面と下面を流れる空気の速度に違いが発生、それによって生じる揚力の上向きのチカラでいわゆる「飛ぶチカラ」を発生させて空を飛んでいます。
まぁそのチカラで機体を上向きにさせて前方から風を受けて〜とかももちろんありますが、クッソ雑に言うと翼がそういうカタチをしてるから飛べるんです。
んでもって翼についてるクソデカエンジンは進行方向に向けてエネルギーを生み出す代物なので、翼のチカラで機体が上を向かないとひたすら真正面に向かって進むチカラを生み出すだけです。
にも関わらずあちこちで聞く、飛行機なんで飛んでるか不明説。
謎は謎のままにしておいた方が面白いからってのが1番の理由なんでしょうけど、やれオーパーツが実はそんなでもなかったとかがバンバン明かされていく世の中で、飛行機なんて身近なものが謎のテクノロジーで飛んでいる扱いをされ続けている方がよっぽど都市伝説めいているような気がします。
とかんなこたぁどうでもいいんですよ!
久しぶりに脳味噌使ったからシナプス焼き切れるかと思いましたわ!
俺が気になっているのはもっともっとアニメな話ですよ!
俺ロボットアニメ好きなんですよ。
ロボットアニメのロボットってまぁ……飛ぶじゃないですか。
ぶっちゃけ現実の飛行機なんかよりよっぽどなんで飛ぶかわかんないじゃないですか。
いや、それにケチ付けるほど野暮じゃない。
かのスピルバーグ御大は「宇宙じゃ空気ねーから音出ないはずだろー?」という質問に対して「俺の宇宙じゃ出るんだよ」と返したとされていますし、その作品ごとにそれで飛べるだけのナニカがあるのでしょう。
だから飛べる理由にケチはつけない!
俺が気になっているのは……燃料だ!!
ちょいと戻って現実の飛行機の話になりますが、アレ翼がそのまま燃料タンクになってるんですよ。
あのクソデカい翼の中身がほとんど燃料。
デカさで言えば飛行機本体とほとんど同じ大きさの翼がほとんど丸々燃料タンクってことは、あのデカさのものを飛ばすのってそれだけの燃料がいるってことなんですよ。
後で書きますけどコレでも省エネできている方で、スペースシャトルとか宇宙用ロケットなんかになるともう全体のほとんどが燃料とブースターで、人が乗るスペースって先っぽのちょこんとしたところくらいなもんなんですよ。
はい、ここでアニメのロボット!
無理ですよね、そんな大量の燃料搭載スペースないですから。
これでアニメ特有の謎粒子や謎エネルギーで飛んでます!ってんならいいんですよ。
それはそういうものです!で終わり!なんですが、リアリティを出そうとしたのかご丁寧に電気で動いてますとか出力こそ膨大ですが現実と同じ理由で飛んでますみたいなことをわざわざ言っちゃう作品あるじゃないですか。
じゃあ無理じゃん!!!!
まず先程の飛行機の翼みたいに揚力を発生させる形状をしていないのに加え、ロボットは飛んだら跳ねたりぐるぐる動きます。
百歩譲ってその世界ではその形状でバンバン揚力が発生するんです!と仮定しても、作中でホイホイ逆さとかになってるとそれもダメ。
じゃあどうやって飛ぼうかな〜と思ったらエンジンのパワーなんですよ。
現実の飛行機のエンジンって進行方向にエネルギーを発生されるしかできないんですよ。
エンジンがぐりぐり可動したりしないですからね。
しかしロボットアニメのロボットは大部分が背中にエンジンがありしかも割と可動する。
しかもロボットによっては背中だけでなく肩とか脚とかにもエンジンが付いている!
これだ!これで各方向に対するエネルギー調整をしていると考えれば……!なんて思ってましたが、そこに立ちはだかるのは先程の燃料問題。
スペースシャトルや宇宙用ロケットがアレだけ燃料を必要とするのですから、デカくて重いロボットはもっといるはず。
というかそもそも何を吹き出しているんでしょうか?
エンジンは「ナニカ」を燃やして発生した「気体」を吹き出して、その勢いで飛んでいます。
ロケットなら燃料を燃やして気体を吹き出して飛んでいます。
飛行機だと前面から空気を取り込んで燃料と混ぜ、それに着火して気体を爆発的に増加させて吹き出しています……というのはいわゆるジェットエンジンで飛行機は吸入した空気の一部をそのまま吹き出して安定性につなげたりしてるのですが、まぁそこら辺は割愛。
しかしながらロボットにそれだけの燃料搭載スペースはなさそう。
ナントカエンジンとかでめちゃくちゃなパワーこそ生まれるもののそれは電力的なパワーですから、なんらかの気体がブォー!っと出る感じはなさそうです。
ロボットが飛べるほど排気熱とか出たらパイロットとかこんがり焼けそうですしね。
となると純粋に空気のチカラ!
スプレー缶みたいに圧縮した空気を吐き出すことで飛ぶしかないのか!?
だとしたら「アムロ、いきまーす!」の瞬間にホワイトベースやラーカイラムの中にガンダムが飛ぶレベルの暴風が吹き荒れることになるのですが、そんな天変地異レベルの災害が毎回起きていたらほっといてもあの世界の人類滅びそうなのでコレはないでしょう。
というかなんとなくガンダムで例えましたが、そもそもアレ宇宙戦用じゃないですか。
宇宙で使えないor貴重な空気を無駄遣いなんて有り得ないですよね。
むしろ宇宙じゃ縦横無尽でも大気圏内だとロクに飛べないのがガンダムではメジャーな設定ですから、このSFS(スプレー缶フライングシステム)はボツです!!
となると生み出せるチカラ……ビームか!?
ガンダムではその膨大な電力をビームとして撃ち出している機体もありますから、ガンダムが生み出せて吹き出せる代物といえば十中八九ビーム!
「アムロ、いきまーす!」の掛け声と共にガンダムが宙を舞うレベルのビームが背中や脚から吹き出して……って死ぬわ!!
ホワイトベースが秒で爆発四散してしまう!
というかガンダムはビームライフルを無反動でポンポン撃ってますし後の世のビームマグナム(掠っただけで死ぬ。バスターライフルかよ…)ですらユニコーンガンダム以外が撃ったらせいぜい腕の中の回路がダメになる程度のもので、機体を浮かせるレベルのビームなんてとてもとても……。
それにそんな出力があればヘタに戦うより背中押し付けた方が強いわけですよ。
一進一退の攻防をしながらヒップアタックの要領で背中を押し付けあうガンダムとか絶対に見たくない。
こうなれば空気でもない、ビームでもない、そもそもナニカを吹き出すのではないエンジン……。
プロペラエンジン?
「アムロ、いきまーす!」バタバタバタバタ!
いやいや流石にダサ……あったわ。
Vガンダムに登場するシャッコーというモビルスーツはビームローターというビームをプロペラにする技術で飛行の補助に使っています。
そしてこのビームローター、画像のように高速回転させることでバリアになったり、そのまま相手を切り裂くこともできてしまう優れもの。
そもそもガンダム世界ではビームを固定化してサーベル等の刀身にする技術が初期から存在するわけで、そう考えるとなんでVガンダムまで無かったんだろう、ビームローター。
元がビーム故に傷付き破損することもないので、バリバリ防御に使う盾を機首にしないと飛行形態になれない変形よりよっぽど現実的かつ合理的かも……。
でもやっぱりガンダムにはその身ひとつで飛んで欲しいよなぁ。
プロペラガンダム軍団はちょっと……見たくないよなぁ……。
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