汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第1031回 その文化はどこから?

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第1031回です。

 

少し前のガンダム水星の魔女にて、最終決戦に赴くためのモビルスーツが欲しいチュチュパイセンことチュアチュリー・パンランチは妖怪フトモモメスガキ懺悔室a.k.aセセリア・ドートに先日一時的に借り受けた新型モビルスーツ『デミバーディング』を再度貸してくれるように頼み込みます。

その際にチュチュパイセンが両手を合わせて頭を下げてお願いする姿が俄に話題になりました。

 

『この世界にも仏教あったんだ』

 

手を合わせて頭を下げるというスタイルが仏教由来であったことが注目されたわけですね。

 

これを目にしたときに俺は「確かに!」と思ったものの、一部で議論はヒートアップ。

中には制作サイドが特に何も考えてないからなどというちょっと心無い言葉も見られました。

 

ちなみに俺が「確かに!」と思ったのは宇宙世紀系列のガンダムが現代のはるか未来なので、そちらであれば仏教やそれに根差した文化が現存するのはわかりますが、水星の魔女をはじめとしたアナザーガンダムが現代とどういう繋がりを持っているかは明らかになっていません。

それでありながら「宇宙世紀系列がそうなんだからアナザーガンダムも多分そうだろ」という安易な思い込みに気がついたからです。

 

さて、話は戻って水星の魔女。

どうしてチュチュパイセンは手を合わせて頭を下げたのか。

 

まずは仏教現存説。

水星世界も現代から地続きまたは現代と似たような歴史を歩み、その結果過去のどこかで仏教またはそれに近しいものが生まれ、それ由来の文化も現存しているパターン。

 

正直こう考えるのが1番ラクっちゃラク

宇宙に進出してモビルスーツを作り上げるほどの技術力を有していても、彼らは紛れもない人類です。

そこに至るまではアニメを見ている我々のような時代があってもおかしくはないでしょう。

それは宗教的文化においても同じで、仏教またはそれに似た宗教が水星世界の過去にも存在し、現代にも現存あるいはその文化が生きているというのはそこまで不自然ではないと思います。

 

特にチュチュパイセンはアーシアン(作中における地球出身者)なので、こうした地球文化が浸透していてもなんらおかしくはないでしょう。

主人公たるスレッタが頭を下げてお願いするシーンもあるので、少なくとも頭を下げることがお願いのモーションなのは地球から宇宙まで広く伝わっている模様。

 

で、問題なのが制作サイドの手癖説。

特に何も考えずにお願いのモーションとして手を合わせて頭を下げるという動きを採用したパターン。

これが悪いかというと俺的にはノー。

 

視聴者の目にわかりやすいお願いのイメージとして手を合わせて頭を下げる以上にわかりやすいイメージってないですからね。

 

仮にここでチュチュパイセンが見たこともない踊りをしながらお願いして、それに対してセセリアがその踊りを見せられたら断るわけにはいかない!とか言い出したら視聴者的にはなにそれ!?ですからね。

水星世界ではお願いするときに特別な動きがあるというのをわざわざ作中で入れても、ただでさえ話が複雑な水星の魔女においてはノイズにしかならないでしょうから、煮詰める必要のない設定は視聴者に合わせるというのは実に合理的だと思います。

 

もちろんそこら辺の文化宗教や風俗にこだわっている作品もそれはそれで素晴らしいんですけどね。

日常のさりげないシーンが我々視聴者と違う→そこに至るまで何が?という考察ってオタクは大好きですからね!!俺も好き!

 

ただまぁこういう所作にこだわり過ぎるのは息苦しい気がしますけどね。

この手を合わせて頭を下げるポーズが劇中で重要な意味を持っていたり、そのポーズにキャラクターが言及したりしない限りは「任意のお願いポーズ(デフォルトは手を合わせて頭を下げるポーズが適用)」くらいに見ればいいと思いますよ。

 

でなきゃ作中みんな日本語喋ってるところから説明がいりますからね!

 

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