常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第794回です。
アニメや漫画の終焉は悲しいものがあります。
段々と誰も話題にしなくなり、物語が徐々に終わりに近づいていく。
あからさまにかつて仕込んだ伏線を放置しながら終わりに突き進む様は見ている者に嫌でも終わりの始まりを感じさせます。
その一方でゲームの終焉はあまり悲壮感がありません。
なんせ世に出るときにはどんな形であれ完成品が出てくるわけで、アニメや漫画のように少しずつ少しずつアポカリプスデイが近づいてくるのを感じることはありません。
続編が出そうな終わり方だったけど出なくて終わり!売れなかったから!会社やチームが解散して権利が散逸したから!
こんな感じでズバン!とぶつ切りで終わってしまうのはある種の清々しさを感じます。
そう……約10年前までは……。
ここ10年で急激に発達したソシャゲ文化の台頭で、ゲームの世界でもそれまで一部のオンラインゲームでしかあり得なかったリアルタイム・アポカリプス・ウォッチが可能になりました。
売れるゲームは何年も続き、売れないゲームは爆速で終わりを迎えるアニメ的アポカリプスと、ここ最近増え続けるストーリー性が売りのソシャゲによって終焉が近づくと打ち切り的にストーリーが収束していく漫画的アポカリプス要素。
そして終焉の間際には最後にひと花火撃ち上げようとバカほど強いキャラや武器がわんさかガチャから排出されて、ゲームバランスがインフレの荒波でぶち壊されるゲームでしか有り得ないニューアポカリプス要素がドッキングして、ソシャゲの終わりのその時というのはそこそこの祭りになっています。
そしてそんな最後の祭りを楽しむべく、終焉ギリギリのゲームを狙って遊ぶアポカリプスウォッチャー、アポカリプスゲイザーとでも言うべき人も存在します。
ある人曰く、もとよりソシャゲは序盤はわんさか石をばら撒くものだけど、そこに終わり間際のヤケクソばら撒きと熟練者をヘルパーに据えた爆速ストーリー突破で使い切れないほどの石がじゃぶじゃぶ手に入るから、本命のゲームでガチャ欲が抑えきれなくなったときにサービス終了間際のゲームを遊ぶ。尿道の石もこれくらいスムーズに出て欲しい。とのこと。
いや気持ちはわかるんですけどね。
狙ってやったことはないですが、かつてやっていたソシャゲが終わる時の石のばら撒きっぷりは凄かったですから。
毎日毎日使いきれないほどの石が手に入り、画面を音ゲーばりにタップしながらガチャで石をガンガン消費。
稼働日数が少なかったというのもありますが、ソシャゲで全てのキャラクターをフルコンプなんてしたのは、後にも先にもあのゲームだけだと思います。
ただ、無情感も凄かった。
ジャンジャンバリバリ集まった数多のキャラクターが消え去り、ゲームの稼働が出来なくなったあの時は。
それなりにストーリーもゲームも楽しんでやっていた俺でこの喪失感なのに、ろくにストーリーを楽しまずに石だけ集めてガチャを回して……本当に何も残らなそうで虚無の香りがしますね。
そもそもゲームの終わりは悲しいものです。
それを狙って楽しむようになったら、あまりよろしくない気がしますので、アポカリプスウォッチはほどほどに。
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