汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第875回 ゲームの終わりのその瞬間

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第875回です。

 

みなさんはソシャゲやネトゲが終わる瞬間に立ち会ったことはありますか?

沢山のゲームをやってきた人でも、終わりの瞬間に立ち会った人というのはそれほど多くは無いのではないかと思います。

 

なんせサービス終了なんてものは人がいなくなるから起きる代物で、大半のプレイヤーはサービス終了が発表されるきっかけである一部のぶっ壊れキャラによるバランス崩壊や、逆に難しすぎて投げる人続出のめちゃくちゃ難易度でゲームを離れ、サービス終了前段階の露骨な過去イベ復刻連打や更新されないストーリーなんかで何かを悟って去っていき、サービス終了が発表される頃にはもはや過疎化の進んだ限界集落で、残ったわずかなプレイヤーたちもようやく死ねる不死者(イモータル)のような達観した雰囲気を醸し出しています。

 

むしろ「あのゲームが終わるなんて!」と大きな声で騒ぐ人ほど実は最初の1ヶ月でやめてたなんてことも珍しくないですよね。

 

そして迎えたサービス終了の時は数多の困難にもめげずに最後まで辿り着いた、世間的には「酔狂」のカテゴリに入れられる歴戦のイモータルとかつての戦地が滅びると聞いて舞い戻った死神のような看取り人、マジでゲームやったことないし思い入れもないけど終わるようなゲームなら見てみたい!ととりあえずギロチンだけは見にくるやべーやつみたいな人たちが一同に介して終わりの瞬間を見届ける暗黒の儀式みたいな様相を呈しています。

 

最近はソシャゲが主流になったことで、やめたゲームはアンインストール!データもその時さよならバイバイ!が多くなったことで死神看取り人たちが激減し、イモータルと狂人ばかりが滅ぶ世界で踊り狂う、より闇の深いなにかになりつつありますが。

 

俺も数は少ないですがいくつかのゲームの終わりに立ち会ったことがあるのですが、アレはよくない、本当によくない。

 

過疎化の限界集落、廃村の決まった小さな村に、かつての思い出を求めたり、その終わりの瞬間を見るために人々が集まる。

あの歴戦の勇姿も、かつて共に戦場を駆け抜けた相棒も、戦闘中行方不明になったと思っていたヒヨッコの後輩もみんなが戻ってくる。

ヤケクソ大盤振る舞いのガチャをみんなで回し、その力でクソザコナメクジに成り下がった過去の凶悪ボスをマルチプレイで蹂躙する。

1週間放置はザラだったゲーム内チャットが追いきれないスピードで流れていき、受けきれないほどフレンド申請が止まらない。

 

そして俺たちは勘違いする。

このゲームはもっとやれたのではないかと。

 

わかっている、わかっているんです。

コレは熱病、滅びを前にした現実逃避。

死を前にしているからの熱狂であり、数時間後には村ごと燃え尽きる地獄の業火であることを。

 

でも、それでもかつてないほどに盛り上がり、最高潮に達した瞬間に滅び去った世界の果てで胸の内に残った微かな熱は永遠に燻り続ける。

 

これは呪い。

サービス終了という無限地獄。

 

あの時アレがあったらなぁ〜……そんな呪詛を時折巡らせる。

サービス終了とはそういうもの。

 

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