汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第684回 SCPを語りたい

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第684回です。

 

SCPというものをご存知でしょうか?

さまざまな怪異や超常現象を起こす存在(オブジェクト)から世界を守るために、財団と呼ばれる組織が秘密裏にオブジェクトをSecure(確保)Contain(収容)Protect(保護)している……という設定の海外発祥のシェアードワールドコミュニティ。

写真やイラストに報告書という体でそのオブジェクトが如何なる現象を引き起こすのかということや、それがしっかりと管理されているか否か、解き放たれた場合どのようなことが起きてしまうのかといったことが書き連ねられ、今日もどこかでオブジェクトが作られているわけです。

 

なんの因果か偶然か、海外掲示板発祥のネットミームでありながら記念すべき最初のオブジェクトとして使われたのが日本のとある彫刻の写真で、それ故か日本でもSCPはそこそこ有名。

日本支部も立ち上げられており、日本産オブジェクトはSCP-番号-JPで管理されていますね。

 

こういうのって見るのと聞くのもワクワクしますし、自分ならどう使うかって考えるだけでもドキドキしませんか?

例えばSCP-978 欲望カメラというカメラがあるのですが、コレは被写体の望むものが写真として写るというオブジェクト。

もしコレにあなたが撮影されたらどんな写真が写るでしょうか?

 

またオブジェクトは異常存在なわけですから上記のカメラのように面白い使い方ができるものもあれば、人や世に害を及ぼしたり、そのまま破滅に導くものもあります。

ただひたすらに醜悪なものもあれば、荒唐無稽で理解不能なもの、ある日突然異常能力に目覚めたが故にオブジェクトとして収容され、二度と世に出ること叶わなくなった一般人などなど……。

 

また財団が守ろうとしているのはあくまで『今の』世界。

たとえそれが明確な意思を持ち、100%の善意から世界をより良きものにアップデートさせようとしていても、それがこの世ならざるものならば容赦なく確保・収容・保護するのが財団。

 

この今ある世界は裏で蠢くオブジェクトによっていつ崩壊してもおかしくはない薄氷の上にあるような世界観や、時に恐ろしく、時におかしなチカラを持つ数多のオブジェクトの話がとても好きです。

 

なのでこのSCPを語りたいのですが、俺自身はSCPは好きだけど詳しいわけではないのです。

残念ながら。

 

基本的にSCPは「SCP-番号」で呼称されます。

なので俺が先程書いた欲望カメラも基本的にはSCP-978と呼称され、欲望カメラという名前は謂わば副題のようなものです。

なのですが、まぁ……覚えてられませんよね。

なんならこの記事を書くにあたって「SCP カメラ 望んだものが写る」で検索かけたまでありますから、俺の知識量というのはまぁにわか仕込みレベルなんですよ。

 

だからせめて誰かが語っているのを聞くとしようと思ってPodcastを探したんですけど、SCPをメインにやってるPodcastってないんですよね。

都市伝説とかを扱ってるPodcastが1〜2回取り扱ってるのが良いくらいです。

海外Podcastだとさすがにミーム発祥の地だけあって両手じゃ足りないくらいあるんですけどね。

まぁ俺英語わかんねーからなぁ!

 

意外と多いのがソフトーク音声を使ったいわゆるゆっくり解説と呼ばれるジャンルでSCPを解説しているもの。

ソフトークの淡々として抑揚に乏しい音声はSCPの世界観と親和性は高いのですが、そもそも動画として作ってあることと抑揚に乏しいが故に音声だけだとびっくりするくらい頭に入ってこない!

 

こうなりゃ俺がPodcast配信して日本のSCP系Podcast第一人者に……やりませんよ?

 

もしやるにしても俺は先程書いた通りにわかですからSCP有識者をとっ捕まえて、その人の解説を聞きながら質問とかするポジションですかね?

いや近場にSCP有識者なんかいませんし、いたらわざわざPodcastとか配信とかせずにその人と話すってなもんなんですけどね!

 

しかしまさかPodcast番組が日本では1つもないとは思わなんだ……。

単純に語って聞かせるだけでも面白いと思うんですけどねぇ。

 

特に好きなのはSCP-3519。

コレは2019年3月5日に世界の終末が来る!というのを信じ込み、それに合わせて生活をしてしまい、最後には終末が来る前に旅立とう!と自殺をしてしまう恐ろしい情報災害。

厄介なことに終末が来るぞ!という話を聞いたり、それが書かれている印刷物を見るだけで汚染されてしまうというとても強力なオブジェクト。

 

このオブジェクトの報告書の凄いところはオブジェクトが発見されて広がりを見せるまで、そして3月5日を迎えるまでが事細かに書いてあること。

 

始まりは終末が来る(笑)くらいだったのが次第に規模が大きくなる。

どうやらマジで終末が来ると信じる人が増えていき、テレビや新聞で3月5日終末説が報道されるように……。

人々は終末を迎える前に悔いを残さぬように乱痴気騒ぎに勤しむようになり、財団職員の中にも汚染者が。

そして段々と他の財団支部からの連絡も途絶えていく。

メディアは人々がこの世に見切りをつけることを放送していたが、気がつけばもう何も流れることはなくなっている。

 

そして迎えた3月6日の朝、報告書の末には……。

 

「いい天気だ」

 

もうね、コレだけで映画撮れそうな感じのアポカリプス感!

たった1つのオブジェクトが、世界を、人の世を破滅に導く恐ろしさと、それを事細かに伝える無機質さ。

 

そして最後のたった一言だけで人類は世を破滅に導くオブジェクトに打ち勝ったというシンプルながらも希望に溢れる爽やかさ!

 

コレは是非読んで欲しい!

そしてSCPの世界に触れて欲しい!

 

興味が湧いた!という人は先のSCP-3519へのリンクを貼っておくのでそれだけでも読んでいただきたい!

 

http://scp-jp.wikidot.com/scp-3519

 

 

そして未だにわかな俺に「このオブジェクトは面白いですよ!」とか「この話はオススメ」なんかを教えていただけるとありがたい!

 

またSCPを解説したりお話ししたりしている配信者やVtuberさんなんかがいたらそちらも教えていただけるとありがたいです!

 

みなさんもこの恐ろしくも美しい、終焉と隣り合わせの世界に触れてみませんか?

 

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