汚泥の底日誌

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第505回 メイドインアビスの映画を見た話

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第505回です。

 

劇場版メイドインアビス〜深き魂の黎明〜を見ました。

メイドインアビスは作品が好きで原作はもちろんアニメも見ていたのですが、劇場版はなかなか食指が伸びず今更の視聴となってしまいました。

 

理由は単純、エグいから。

 

この話の主軸となる黎明卿ボンドルドに限らずメイドインアビスの登場人物は奈落主義とでも言える死生観を抱えて生きており、作中屈指の常識人たる主人公リコが住まう孤児院のリーダー、ジルオですら「奈落で死ぬならともかく病気で死ぬのは本望ではない」といった形の発言をしています。

それをしてなおボンドルドの精神性はぶっ飛んでおり、本当に奈落の底を目指すためならなんでもする。そう、なんでも。

 

そのメンタルにくる感じのストーリーが色付き、動き、声が付くわけです。

考えただけでもなんというかこう、覚悟がいりますよね。

 

モノクロの漫画でさえ結構キツい描写があったのに……。

 

しかしながらいざ視聴してみると素敵な演出や声優さんの演技、ド派手なアクションに目が行き思ったよりは耐えられ……耐えられ……いや、やっぱ辛ぇわ。

 

グロ描写は耐えられるのですが、あの映画全編通してリコが絶望してるんですよね。

ユアワースの原料が人間だと知った時、上昇負荷で意識を失った時、シェイカーぶっ刺されてから起き上がった時に最後のプルシュカートリッジの件……。

 

特に後半2つはとてもじゃないけど見てられないレベル。

それだけ声優さんの演技が素晴らしい証左なんですが、それと俺のメンタルにダメージが来ないかは別問題。

バッチリしっかり大ダメージ。

 

あんな絶叫めいた半狂乱の叫び声を聞かされたらそりゃダメージ来ますとも。

 

もちろん面白いシーンもたくさんありましたよ。

まずはレグの戦闘シーン。

 

ぬるぬるしてからは全身にワイヤーアームを巻きつけるようにして戦うようになったレグですが、アレワイヤーアームを高速で動かしてるっぽいですね。

スパラグモスでしてか切断できない強靭なワイヤーですから適当に巻きつけるだけでも攻防一体になるとは思ってましたが、さらに高速で動かすことで威力を高めていたのは映画を見ないとわからなかったですね!

 

そしてボンドルド。

ゲス外道のボンドルドですがビジュアルはめちゃくちゃ好きなんですよ。

発光パーツ付きのフルフェイスマスクに全身を覆う武装満載のパワードスーツ、そしてそれを包むロングコートと俺の好みドンピシャなんですよね。

アビスの祝福を受け止めてモッフモフになったファイナルボンドルドもとても良き。

 

あとやはり声優さんの演技ですよ。

作中ボンドルドの声色が明確に変わったのは部屋ごとインシネレーターっでぶっ飛ばそうとしたぬるぬるレグにナナチが覆い被さった時の「いけません!ナナチ!」とファイナルボンドルドになってプルシュカートリッジが終わってしまったことにレグがブチ切れた時の「おやおやおや(ウキウキ)」の2ヶ所だけなのですが、そこに声が付くとより顕著になりますね。

 

それとインシネレーターとスパラグモスの光の描写がめっちゃ綺麗。

奈落の法則を書き換えるほどの危険物がこれだけ綺麗なのは奈落が人を惹きつけることとイコールのような感じがしてとても良き。

 

振り返ってみたら満足度が高いがそれ相応のダメージもあるという、いろんな意味でお腹いっぱいな作品でしたね……。

そしてエンディングでリコたち一行はラストダイブに挑むわけなんですが、あそこでリコ…野糞してんだよなぁ……。

 

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