常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまの第441回です。
ゲームに説明書が付かなくなってから幾星霜。
今では電子説明書が当たり前になりましたね。
説明書に載っているイラストや、巻末の設定に触れた箇所なんかが好きだった身としては、寂しい気持ちが抑えきれません。
そして説明書がなくなるにつれてゲームで必須となったのがチュートリアル。
ゲーム中のいろんな操作を説明して、実際にその通りプレイすることで覚えていく。
そのチュートリアルですが、人の話を聞かないタイプの自分は少々相性が悪く、とりあえず説明通りにチュートリアルをこなし、そしていざ必要という時になって「これどうやるんだっけ…?」となって呆然と立ち尽くすことが何度もあります。
そんな時には説明書!が、ない!電子説明書は!?え!?一度ゲーム終了してブラウザ開く?ダメダメ仕方がないスマホで調べるか!
こんな経験ありませんか?
俺はしょっちゅうです。
なので一度に全部教えてくれるタイプのチュートリアルより、攻撃のチュートリアル!敵の攻撃が来たから回避のチュートリアル!しばらくして探索中の特殊操作のチュートリアル!といった感じに徐々に行動がアンロックされるような細かなチュートリアルが好きなのですが、それはそれで2周目がめんどくさかったりするんですよね。
よし!攻撃を回避!あれ!?できない!?
今は防御しかダメなの!?
ここにアイテムが…取れない!?次のダンジョンで探索チュートリアルやらないとダメ!?
こんなこともありますよね。
自分がやったゲームの中で、これはよかったな〜というチュートリアルがあったゲームってなんだろう…と思ってたらありましたよ。
これは確かに素晴らしかったというチュートリアルが!
それがこの「ポケモンカードGB」
このゲームは今なお人気のポケモンカードゲームのゲームボーイ版。
当時は遊戯王のカードゲームのGB版が(おまけカードのパワーもあって)めちゃくちゃ売れていたのですが、ポケモンカードもその世界に殴り込み!
これがめちゃくちゃ完成度が高い。
遊戯王の方がゲームボーイではあの複雑なルールを再現できず、ゲームボーイ独自のオリジナルルールのゲームになっていた一方でポケモンカードGBの方はポケモンカードをほぼ完全に再現。
対象をランダムで選ぶ等のゲームだからこそできるオリジナルカードもあり、今思い出してもとんでもない完成度だったと思います。
そこで今回のタイトルであるチュートリアル!
このゲームのチュートリアルがまた素晴らしいんですよ!
ゲーム故に現実のカードと違ってゲーム側で引くカードの操作ができるわけですから、手札や相手のカードを固定化。
そして言われる通りに操作を行えば一進一退の攻防やアイテムの使用、ポケモンの進化等ゲームの流れがしっかり理解できる素晴らしいチュートリアル!
しかも説明書にその一連の流れが書いてあり、こちらにはゲーム中ではなかった主人公や相手、ゲームを教えてくれる指南役のセリフ付きというにくい仕様。
これ現実のカードゲームでも応用できませんかね?
カードゲームでよくあるのが、これひとつ買えばゲームが即始められる構築済みデッキ、いわゆるストラクチャーデッキと呼ばれるものがあります。
このストラクチャーデッキの並び順を事前にいじっておき、それをそのままシャッフルせずにセット!
あとはYouTube等にそのストラクチャーデッキとの対戦をする動画を上げておくんですよ!
本来シャッフルしますが今回はシャッフルしません等の注釈をつけておき、カードを引いて対戦開始!
事前にデッキの順番はいじり済みなので当然手札も予測済み。
あなたの手札はこうなので、まずはこのカードを使いましょう。フィールドのこの位置に…召喚!!
こんな感じで進めていきます。
さて、こういうストラクチャーデッキを買ったことのある人ならご存知の通り、ストラクチャーデッキというのはそのデッキの目玉カードをパッケージの外から見えるようにデッキの1番下に置いてあります。
それをそのままデッキとしてセットしたらせっかくの目玉カードを使えない!
いやいやナンセンス、そんなことは織り込み済み!!
一進一退の攻防!(仕込み)
こちらは背水の陣!(仕込み)
おそらくラストターンに引いたカードは…エースを呼び込むサーチカード!!(仕込み!!)
そして呼び寄せたエースカードで華麗なる大逆転勝利!!熱い!!楽しい!!
ちょうど遊戯王王国編の遊戯vsペガサスみたいなやつですね。
VHS(時代!)にあらかじめペガサスが録画したデュエルと遊戯が戦うのですが、ペガサスはデュエルの展開を完全に予測。
事前録画にもかかわらず遊戯に勝利してその場に居合わせた彼の祖父が魂を奪われるというとんでもない展開でしたが(部屋にデッキ置いてリビングで再生したらどうするつもりだったんだろう)それに近しいこの事前録画チュートリアルってアリじゃないですか!?
面倒くさい計算などは動画の方にお任せで、一連の流れと楽しいところだけ体験できるこの方式。
ラストのエースカードを使った時に動画の方で召喚したモンスターが飛び交ったり、派手な映像用意されてたらテンション上がること間違いなし!
ついでにストラクチャーデッキAとBを同時発売して、AはBに、BはAにギリギリ勝てるような動画方式にしてたら片方しか買ってなくても、もう片方欲しくなりませんか…?(姑息)
これちょっとマジで盛り上がると思うんですよ!
ルールもわかるし、何より楽しい!
ギリギリの攻防を決められたデッキで演出する台本作りは難しいでしょうけど、どうにか実現できないだろうか!?
各種カードゲーム会社のみなさん!
流行病が蔓延る中での新規プレイヤー獲得のためにも、ご一考いただけませんか!?
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