汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第439回 姉弟×クトゥルフな姉なるもの

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第439回です。

 

クトゥルフ神話と呼ばれるものをご存知でしょうか?

かの御大、ハワード・フィリップ・ラブクラフトが作り、その友人たるオーガスト・ダーレスが体系化した近代製作の神話にしてコズミックホラーとも称されるそれは、かつて地球や宇宙を支配していた旧支配者なる存在や、名だたる神格によって紡がれる壮大なお話です。

 

そしてこのクトゥルフ神話の1番の特徴はシェアードワールドであるということでしょう。

 

ざっくり説明すると「このクトゥルフ神話って題材を使って誰が創作をしてもいいよ」ということ。

そしてその解釈も作品や人によって解釈を変えても許容されるので、原典に連なるコズミックホラーだったり、はたまたコメディだったりとその作品は様々。

 

それ故に各所で「僕の考えるクトゥルフ神話」との解釈違いが発生したりもするのですが、それはまた別の話。

かくいう俺もクトゥルフ神話は好きだけど詳しいわけではない、ふわっとした知識しかないクソにわかなので、クトゥルフ神話かくあるべしなんてことを語ろうものなら打首獄門一族郎党皆殺しの憂き目にあってしまうので言及は避けて、避けて。

 

そんなクトゥルフ神話姉弟のイチャラブがコズミックフュージョンしたのが飯田ぽち先生の「姉なるもの」

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主人公の夕は両親を早くに亡くし、親戚中をたらい回しにされた結果、叔父の家に引き取られることになります。

その叔父もある日倒れてしまい、錯乱状態に陥り入院を余儀なくされてしまいます。

叔父の入院に必要なものを揃えるために立ち入ることを禁じられていた蔵に入った夕は、そこで召喚された人ならざるものと遭遇。

 

その存在に「自分の姉になってほしい」と願った夕と彼の姉となることを誓った存在は「千夜」と名乗り、2人の夏休みの生活が始まる……。

 

あらすじはだいたいこんな感じなのですが、この作品もともとは飯田ぽち先生のオリジナル同人誌。

しかもそちらはバリバリのR-18なので、検索するときはお気をつけて。

 

今回紹介する連載版でも2人は基本的にはイチャラブしてるのですが、そこは全年齢版なのでね。

同人誌ほどのことはしてません。(できるか)

 

両者ともあらすじはだいたい同じなのですが、そのあらすじ以降に違いがあり、同人誌ではひたすらイチャラブなのに対し連載版では要所要所に「何故千夜が召喚されたのか?」など物語の根幹に繋がるシリアスな話が展開され、それがまた考察をさせる内容なので圧倒的画力から繰り出されるイチャラブに夢中になっていたら、いつのまにか頭の中は考察でいっぱい!なんてことが頻繁に起こります。

 

・夕

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主人公の少年でフルネームは蓮沼 夕。

両親が事故死したことで親戚に引き取られるも、霊感のあるいわゆる視える人なので、それによるコミュニケーション不全から人付き合いが上手くいかず、親戚中をたらい回しにされた結果叔父に引き取られることとなる。

その叔父も倒れてしまったことから叔父の入院セットを揃えようとして蔵に立ち入り千夜と出会う。

彼が千夜に「お姉ちゃんになってください」と願ったことから物語は始まる…。

中性的な美少年でいろんな服装がバッチリ決まるほか、女装もしっかり似合う。

 

・千夜

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夕の叔父の蔵の奥にある隠し階段の最奥で召喚された「姉なるもの」

長い角を持ち蹄を有する足をして、髪の毛に見えるソレは蠢く触手という紛うことなき人ならざるもの。

召喚し出会った者の願いを叶えるとし、夕がながったことで彼の姉となる。

名前は夕ぐれの夕にちなみ、終わることなき千の夜ということから。

過去幾度か人間に召喚されたことがあるようで、その際捧げられていたから人の胎盤などをご馳走だと思っていたり、ひらがなも書けず、夕以外の人間は人の虫や動物に対するそれのように見分けがつかない世間知らず。

姉としてはそれはもうベタベタな過保護そのものだが、それはヒトとの対等な付き合い方がわからないということの裏返しだったりもする。

某ゲーム(飯田ぽち先生もイラストレーターとして参加してるよ!)の影響で「姉なるもの」が突然押しかけて洗脳も辞さない方法で姉を名乗る不審者の称号みたいになっているが、彼女は請われたから姉になっただけ。(誤魔化すために洗脳はしたことがある)

 

と、基本的にはこの2人をメインにストーリーら進んでいくのですが、

 

・夕の叔父

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夕を引き取った親戚で、夕に対しては色々あって複雑な感情を抱いているおり、放置気味ではあるものの彼以外の親戚が夕の見えるところで聞こえるように悪様に扱ったりするせいもあって相対的人格者。

いつも蔵に篭っており、夕に蔵に入ることを禁じていたが、その実とある理由から己が望みを叶えてもらうためにのちに千夜と名乗る存在を召喚しようとしていた。

召喚直前に狂気に飲まれて精神が錯乱。

物語開始時は入院している。

この物語の原点にして元凶ではあるが、夕に衣食住を与えて千夜という姉を召喚することで孤独を埋めた人。

フルネームは蓮沼 涼。

 

・陽

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同人誌版には存在しない(おまけにちょっと出た)連載版に登場した謎の人。

彼女も千夜同様に人ならざるものであり、そして彼女もまた「姉なるもの」

千夜とは違い人間社会に詳しく日々バイトに勤しみ、明朗快活よく食べよく遊ぶ。

夕いわく小学生みたいな人。

彼女の存在が同人誌と連載版の違いのキーになる…とケンロクエンは勝手に思っている。

 

とまあだいたいこの4人が登場人物なのですが、とにかく謎が多い!

最新5巻まででかなり色々謎が明かされたものの、そこがさらに謎を呼んだり、まだまだ明かされていないものもあって頭を悩ませる…!

 

全てが明かされるときは来るのか!?

そしてその時夕の運命は…?

 

作者の飯田ぽち先生はぽちまるという名前でVtuber活動も行っているのでこちらも要チェック!!

 

 

ぽちまる:POCHI-GOYA channel - YouTube

 

 

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