汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第285回 デトロイトビカムヒューマンをクリア〜プレイする映画〜

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第285回です。

 

少し前にフリープレイで来てから積んでいたデトロイトビカムヒューマンをここ最近配信等で見てたら自分でやりたい欲が高まったので、プレイしてついにクリアしました。

いやー凄かった!

自分の選択がどんどんシナリオに反映されていき、そして結末に繋がっていく重厚なストーリーに複数の主人公の行末が絡みあったり、絡まなかったりする複雑な展開にクリアした後のやり切った感が凄まじい。

 

時は2038年のアメリカ、デトロイト

世間には人間と見分けがつかないほどの精巧なアンドロイドが普及し、人の代わりに仕事をしたりする世界。

しかしアンドロイドの便利さの裏ではアンドロイドによって人に仕事を奪われる人もおり、進歩した表との貧富の差は広がり、アンドロイド差別等もある明暗が濃い社会。

 

そんな中で家庭用世話アンドロイドが買い替えられることを知った恐怖で人を殺害、その家の娘を人質に立て篭もる事件が発生。

感情のないはずのアンドロイドが恐怖という感情、自我に目覚めるのは初めてのケースで、以降現れる自我を獲得するアンドロイドは変異体と呼称されることになる。

 

立て篭もった変異体相手の交渉人として派遣された最新型アンドロイドのコナーはこの事件をはじめとした変異体が起こす事件をアンドロイド嫌いの警部補ハンクと共に調査することになる。

 

また一方で、高名な画家であり足の不自由なカールの生活を支え、息子同然の愛情を注がれるアンドロイドのマーカス。

アンドロイドに生活を奪われながらも、家事の一切をアンドロイドに任せているために依存せざるを得ず、そのストレスを娘のアリスへの虐待という形でぶつけるトッドの家にやってきたカーラ。

 

この3体のアンドロイドを操作していくのですが、選択肢によって彼らの迎える結末が大きく変わります。

時に笑い時に悲しみ、そして時には破壊され、ゲームそのものから姿を消します。

 

というのもこのゲームQTEがめちゃくちゃ多く、QTE苦手マンの俺にはなかなか難易度が高かったのです。

物語最序盤でカーラが破壊され、以後登場しないので「えっ!?主人公じゃないの!?」と思ったら俺のQTE失敗のせいだったことが判明し、慌てて最初からやり直しました。

 

このゲームの凄まじいところは本当に選択肢で世界が変わってしまうこと。

マーカスはカールを守るため、家族愛から変異体に覚醒し、最終的にはアンドロイドの代表者として他を率いて人類と相対するのですが、ここで平和的な路線を選ぶか暴力を持って敵対するかでストーリーは大きく変遷します。

 

コナーはアンドロイド即ち機械としてハンクと共に捜査を進めるのですが、その中でアンドロイドではありえない選択をしたり失敗をすることで自身の存在に疑問を持ちます。

それをハンクが時に優しく時に厳しくコナーを導き、そしてコナーは自分が感情のないアンドロイドなのか、自我に目覚めた変異体なのか決断を下すことに…。

 

カーラのストーリーは少し特殊で、マーカスが変異体の統率者として立ち上がり、コナーがそれに対する捜査官としてストーリーが絡み合っていくのに対し、カーラは2人とほとんど接点がないままストーリーが進みます。

彼女の行動理念は虐待を受けるアリスを守ること。

故にトッドの元から逃げ出し、あてどない逃避行を続けることになるのですが、その逃避行がうまくいくかどうかには他2人のストーリーが大きく関わってくるという複雑な代物。

 

もちろんこれらは多数の選択肢の1つに過ぎず、今回ここで書いたのはあくまで俺が見た複数のストーリーのうち好きな部分だけを抜粋したものなので、この記事を見ているみなさんがどのような結末を見るかはわかりません。

 

それほどまでに膨大なストーリーなのです。

 

このゲームで特に好きなのがコナーとハンクの関係性。

ハンクはとある事情からアンドロイドを嫌っており、自分がアンドロイド絡みの事件担当になったり、相棒としてコナーを付けられたことを署長に直談判してブチ切れるほどですが、アンドロイドに対してプラスチック野郎などと言う本作世界にある蔑称は一切使わず(あくまで俺が見たルートでは)コナーとの関係が険悪になったとしてもコナー!と名前で呼んでくれるめちゃくちゃいい奴。

 

物語の中でハンクの息子の名前、息子が死亡していること、その息子の死にはアンドロイドが手術を行ったことがわかり、それをコナーがハンクに語るシーンがあるのですが、コナーが変異体となることを否定し、マーカスを狙撃することでアンドロイドの独立を妨げようとするシーンでは狙撃を止めに来たハンクを動揺させるためにコナーがこのことを語るのに対してハンクは、医者がレッドアイス(作中世界で蔓延するドラッグ)のやりすぎで手術ができなかったから息子が死んだのであり、アンドロイドの独立を憎しみで止めはしないと毅然とした態度で言い放ち、コナーと袂を分かちます。

 

しかしコナーが変異体に覚醒し、アンドロイドの独立を助けるためにアンドロイド生産プラントに忍び込んだ時は偽コナーと本物のコナーを見極めるために息子の名前を質問して同様の問答になるのですが、全く同じ内容のやり取りなのに、シチュエーションでこうも印象が変わるものなのか!とまさにプレイする映画としか言いようがないほどの衝撃を味わいました。

 

全てが終わり帰ってきたコナーを無言で抱きしめるハンクが最高にカッコいいんだ…。

 

と、ここまで書いてきてアレなんですが、実際にプレイしてみるのが一番ですよ!

 

そしてクリアした後に付属の映像特典を見たのですが、演じている演者さんをそのままモデリングしているので、コナー役は本当にコナーだし、マーカスなんて本当にマーカス。

この演者さんのインタビューを見てさらにプレイする映画という感想が強まり、もう一度プレイしたい!となった結果、ハンクと敵対するしてしまったんですよ…。

 

しかしすごい、凄まじいゲームだった。

この選択肢によって変わる膨大なストーリーはゲームであればこそ!

やってよかった!と自信を持って言えるゲームでしたね!

 

開けろ!デトロイト市警だ!!

 

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