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ケンロクエンです。
おかげさまで第280回です。
フルメタルパニックというライトノベルがありまして、SFミリタリーロボットモノとでもいう感じのロボットアクションライトノベルなのですが、1巻ラストにおいて作中の登場人物が作品世界のテクノロジーは歪であることやその歪なテクノロジーがロボットに対して特に突出していることが語られます。
このテクノロジーの歪さやズレはその後も作品において重要な鍵となっていくのですが、もうひとつ大きなズレがあり、作中ではそれに対してだいぶ曖昧な表現がなされています。
それは携帯電話。
作中世界では時間は1年そこらくらいしか経っていないのですが、現実世界では10年以上に渡る長期連載のために作中ではPHSだったのが、現実世界ではそれが今ではガラケーと呼ばれるものにとって変わり、その後スマホの台頭を迎えることとなりました。
作品内の技術を現実世界の技術が追い越してしまったわけです。
これには作者さんもあとがきで触れており、現実世界の技術の進歩を感じるエピソードとして俺も記憶に残っています。
この携帯電話問題は90年代〜00年代の作品ではつきもので、有名どころだと名探偵コナンなんかは作中で1年経ってないはずなのに、弁当箱型FAX、イヤリング型携帯電話でなんとか外と連絡をとっていたものが、今ではガラケーを経てスマホに変わり、ラクラク連絡をとっています。
まぁコナン世界は何度か季節が巡っているにもかかわらず1年経ってない設定なので、公転軌道の違う別惑星の可能性もあるのですがね。
携帯電話の進化についてはミステリ作家には敵らしく、密室を作りづらくなったと嘆きながらネタにしているのを聞いたことがあります。
曰く、昔は電話線切るだけで外界との連絡手段を断つことができたのに、今ではみんな携帯電話を持っている。
それでも少し前ならここは電波が届かない!でなんとかなったものが、近年になると結構な山奥でも電波が届く。
だから電話線を切り、基地局を破壊し、吊り橋を落として広場も潰す!
陸海空そのこと如くを断絶し、ようやくクローズドサークルができあがったのでターゲットをナイフでぶすり。
金田一少年 犯人たちの事件簿じゃないですが、やることが…やることが多い!
一周回って大富豪が所有する無人島に嵐で閉じ込められた!とかの方が現実的かもしれませんね。
技術の進歩たるや凄まじいものですよね。
ドラえもんのひみつどうぐすらいくつも実現しているものがあるってんですから、現代物の作品を作ってる人にとって1番予想ができないのら現実そのものかもわかりませんね。
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