汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第245回 エンターテイメントの地域格差を考える

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第245回です。

 

昨日オンライン飲み会についての記事を書いたのですが、昨今の流行病の影響で娯楽やエンタメの世界は大きくダメージを受けていますね。

中にはワクチン等が開発されて影響がなくなるまでは再開できないものもあったり、今後も今の対流行病スタイルを永続的に続けていかなくてはいけないかもしれないというものもあり、いろんな方向での世界の変化を日々目の当たりにしています。

 

そんな中でわかりやすく変化したのがアーティストによるライブ。

このところいろんなアーティストがオンラインでの無観客ライブを行なっています。

 

YouTubeなどでライブを無料配信し、誰でも見られるけど投げ銭で払いたい人はお金を払うという方式です。

 

いろんな制約こそあるようですが、こんな時でもエンターテイメントに触れられることに勇気付けられた人や、画面越しならではの新しい演出を取り入れるアーティストもいてとても素晴らしい試みだと思っています。

 

盲点だったのはチケット争奪戦が起きないので、転売対策にもなっているというところ。

 

転売屋が入り込む余地がなくなるのはとても良いことですね!

 

中にはチケット、グッズ、全部買っても足りなかったけど投げ銭なら上限無しにありったけ貢げる!という剛の者もいらっしゃるので、世の中広いなぁと感嘆半分恐ろしさ半分…。

 

もちろん全てが肯定的な意見ではありません。

 

結局スタッフとか多数の人が集まるから〜とかそこら辺はとりあえずカットとさせていただきまして、やはり生の迫力には欠けるという意見が多数見受けられました。

中にはオンラインでこれだけ凄い演出ができたなら、これを生で見ることができたら!というオンラインライブを通してより生ライブへの気持ちが高まった人もいました。

 

わかる!とーてーも!わかる!!

 

かくいう俺も一時期好きなアーティストのライブをよく見に行っていた時期がありまして、そんな時にたまにあるんですよ。

新曲をライブで先行お披露目が!

 

もう大興奮ですよね。

 

1秒先のこともわからない爆発的なあの感情は確かにライブでしか味わえない!

というか、初めてがライブだったせいで後々CDリリースされた時に聴いてみたら「なんか物足りない…」ってなっちゃうくらいですからね。とてもわかる。

 

それともう一つあったのが、エンターテイメントの無償化を懸念する声。

 

ここ最近漫画や映画などがどんどん無償化してますし、むしろ無償化は正義!こんな時にエンタメで金取るのは悪!という行きすぎた発言を見ることも少なくないです。

 

そこにこのオンラインライブ。

過去のものを無償化するのでなく、現行最新最高のコンテンツが無償化しているのは確かに少し怖いかもしれません。

もちろんアーティストサイドもオンラインの利点を生かしてキャパは無限だけどお金払わないと見られない方式を採用している方もいらっしゃるので、ここのあたりはこれからもっと経験を重ねて進化していく部分なのかなぁと思っています。

 

そんな中でとあるライブが昨日トレンドを賑わせました。

 

ソーシャルディスタンスを維持するために席を離すと当然キャパは半分ないしそれ以下になる。

なのでチケット代を2倍近くに値上げするというものでした。

 

まずはいろんな制約を守ればライブができるようになったということが素直に嬉しいですね。

もちろんまだまだ楽観視できませんし、明日のこともわからない世の中ですが、ここ数ヶ月ニュースやTwitterを見ると1日1度は〇〇が中止!という情報を目にしていたといっても過言ではなかったレベルでいろんなイベントがなくなっていったなかで、こうしたエンターテイメント業界に光射すようなニュースは素晴らしいことだと思います。

 

そして本題のチケット代。

個人的には仕方ないというのが素直に意見。

仮にぴったりキャパが半分になるとしても、そこに流行病への対策など考えたら本当のところはチケット倍額ではカバーしきれてないんじゃないかな〜?と思っているのでこればっかりは仕方がない!

むしろこれからも同じ値段でやるなら色々切り捨てないといけない部分が出てくるわけで、例えば箱のレンタル時間を半分に減らしてライブの時間減らすとか、人件費を減らすためにスタッフ減らして演出がショボくなるとか…ね。

 

クオリティ維持をするならばこれくらいしないと無理です!というのを早い段階で出したことはとても良いことですよ。

下手にクオリティはそのまま、キャパだけ半分にして頑張ります!とか言った日には、後のアーティスト全員に〇〇さんはチケット代そのままでしたよ!ってクソリプが飛び交うことになりかねませんからね。

 

故に俺はチケット倍額には諦め三割肯定七割といったところです。

 

が、しかし。

そうも言ってられないのもまたわかる。

 

名古屋飛ばしという言葉をご存知でしょうか?

アーティストのライブなどで隣の静岡県でやった後、愛知県…をすっ飛ばして別の県に行ってしまうことを名古屋飛ばしと言います。

ですが、真に飛ばされている県があるのをご存知でしょうか?

 

それは山口県、俺の地元です。

 

山口県は東に広島県、西に福岡県と都市に挟まれているおかげで確定レベルで飛ばされるんですよ!

なんなら広島でライブありまーす!とか、福岡でやるからみんな来てねー!とかのテレビCMが普通に流れるんですよ!山口の!テレビは!

 

ハァ…ハァ…。

 

こんな感じでエンターテイメントには地域格差があるんですよ。

今でこそ俺は大阪に住んでいるのですが、大阪はエンタメがとても多いです。

ですがそれでも東京と比べたら体感で半分程度でしょうか?

かつて北海道に住んでいた経験と照らし合わせても札幌や広島といった都市部で大阪より少ないですし、それらと比べると山口等地方はさらに…。

 

これは個人的体感比率ですが東京、大阪、その他都市、地方のエンタメイベントの割合って東京を10とした時に10:5:3:0.1くらいの感覚なんですよね。

 

故に地方民は遠征する。

数ヶ月前、時には「来年このアーティストはライブをやるだろう」という未来視をしてまで貯金をし、ライブに備える。

移動交通費に宿泊費、食事にかかるお金がライブやグッズの数倍、はたまた10倍近くかかってしまうことも珍しくはないのです。

そこに今回のチケット倍額ニュース!

痛い!あまりにも痛すぎる!

仕方ないけど辛い!!

 

しかも元を正せば原因は流行病!

移動にはリスクが伴うわけですよ。

自分が移動で罹患するリスクもありますが、それはアーティストサイドも同じ。

じゃあどうなるかって言ったら当然絞りますよねぇ!ライブ数!

 

ワンチャン地元に来てくれるかもしれないという甘い幻想は捨て去り、向かわねばならまい首都東京!

しかしそこに立ち塞がるチケット倍額ニュース!

痛すぎる!!

 

倍額どころ3倍、5倍くらいまでなら出すからオンラインでやってくれ〜と思ってるファンも少なくないんじゃないでしょうか?

 

いずれにせよ、この流行病が治るまではエンタメ地域格差は拡大しそうですね…。

おのれ新型コロナ!許すまじ!!

 

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