汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第172回 個人的ながっかり実写化

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第172回です。

 

漫画やアニメの実写化…もうアレルギーが出てくる人といると思います。

かくいう俺もその1人。

無論全てではないですよ?

ですがその多くがうーん…となってしまうのも残念ながら事実なんですよ。

 

人間ドラマや恋愛ものみたいなのを実写化するのはまだわかるんですよ。

ですがバトルもの、能力ものを実写化するとだいたいよくわからんことになりますよね…。

 

個人的うーん…映画3本をピックアップしたのですが1つ目はルパン3世

小栗旬さん主演のアレです。

 

玉山鉄二さん演じる次元大介はカッコ良かったのですが、銭形のとっつぁんがなんかそこら辺にいそうなおっさんになってたのがなんとも…。

綾野剛さん演じる五右衛門もビジュアルはカッコいいのですが、五右衛門ってあんなキェェェエェ!!!って怪鳥声上げるキャラではなかったような…。

 

でも1番腑に落ちないのは次元、五右衛門といったキャラを差し置いてマイケルなる謎の男がルパンの1番の相棒ポジションとして作品通して居座ってること。

誰だよ…マイケルって…。

 

いや過去のルパンシリーズでも一味以外に相棒がいた作品はありますよ?(ワルサーP38とか)

でも実写化1発目でやることじゃないでしょう。

 

そして1番酷かったのが終盤、敵のアジトに突入するのですが、とにかく暗い。

画面が暗い。

 

マジで暗すぎて何やってるかわからないレベル。

 

そしてその後敵の一団に囲まれるのですが、ルパンアクション!銃口アップでマズルフラッシュ!マイケルアクション!マズルフラッシュ!みたいな感じで画面がもの凄い勢いで切り替わりまくるのですが、画面が暗いところに連続フラッシュで何やってるかまるでわからない。

ポリゴンショックもかくやというレベルでビカビカとスクリーンが光りまくって目が痛い。

瞬獄殺みたく暗転、フラッシュが終わったら敵が倒れているというね…。

 

映画見るならスクリーン派の俺をして、映画館で観たのを公開したレベルのフラッシュ。

 

そして最後にルパンのかわりに自爆するマイケル。

いやさ、他の仲間を差し置いて出てきてこっちはマイケルって誰だよ…なわけじゃないですか。

それが自爆しても感動!じゃなくて、なんか死んだぞこいつ?なんですよ!

 

実写化そのものは意欲的でしたが、実写化1発目でなんでこの内容なの?が拭えない作品でしたね。

 

2本目はジョジョの奇妙な冒険

ジョジョ4部を実写化した作品なんですが、スタンドとかその辺の説明がとにかく足りないのでファン向けの作品。

これも画面がめっちゃ暗い。

そして演じる方々も暗い。

みんなとにかくボソボソ喋るんですよ。

 

承太郎とかもとより寡黙なキャラならともかく、仗助とかアンジェロみたいな陽気なキャラまでボッソボソ。

暗い画面と暗いキャラでめちゃくちゃ陰鬱な印象を受けてしまいましたね。

 

それから衣装!

実写化でよく問題になる衣装問題。

アニメや漫画だから許されたような奇抜な衣装を実写化するのがそもそもハードルが高いと言ってしまえばそれまでなのですが、今作の衣装はどれもおろしたてのような不自然な新品感があるんですよ。

一応普段着とか学生服なのに着慣れてる感がないというか、服に着られてるみたいな印象。

 

そこはジョジョの奇抜な服だし、現実に持ち出す方が無理があるとして自分自身を無理矢理納得させたんですが、生地のやたらめったらテカテカして薄っぺらい質感だけはどうにかならなかったのか…。

 

いかに奇抜な服であれ仗助の服は学生服ですし、承太郎はあの服装で4部の間町中を歩き回り戦闘をこなしたわけですよ。

ならばあんなぺらっぺらの安っぽい質感の衣装はおかしいでしょう!

 

スタンドのCGはめちゃくちゃかっこよかったんですが、それと服装の対比が酷くて…。

続編の情報が全く出てこないですが、まぁそういうことなんですかね?

 

最後に紹介するがっかり実写化は逆転裁判

原作4話の中核であるDL6号事件とその一連の騒動を扱ったストーリーです。

 

まぁ無理なんですよ。

尺がね、とにかく足らない。

 

これに限った話ではないんですが、実写化の宿命ですよね。

 

ただでさえ尺が足りないところに原作4話っていう普通にゲームプレイしてもかなり時間のかかるところを実写化しているわけですよ。

当然1〜3話の描写はガッツリってレベルじゃないくらいにカットされてるんですが、逆転裁判の魅力ってそれまでの話に出てきた内容がラストをクリアするヒントになってて、それをうまく使うことにカタルシスを感じるところあるじゃないですか?(ゴドー検事が赤を認識できないアレとか)

 

そこを一切合切カットして最後の山場だけ持ってこられても、スカスカなんですよね。

 

そしてあれこれカットされてるのにハイネとミツルギパパのアクションシーンいる?

そしてそのアクションシーンもミツルギパパが証拠品を盗もうとしたからというあんまりな改変。

ミツルギパパが高潔な弁護士であったからこそミツルギはそれに憧れて弁護士を志し、そこにナルホドくんが救われるという初代逆転裁判屈指の名シーンが台無しになってしまう様な改変はやめてほしかった…。

 

サユリさんも何故か首から上が鳥籠に挿げ替えられたサイレントヒルみたいなスタイルで登場してめちゃくちゃホラー…。

 

でもサユリさんが誹謗中傷に耐えかねて自ら命を絶ったシーンは実写化でしか出せないくらいドシリアスな空気だったので、そこはまぁ凄かったです。

 

納得いかなかったポイントとして、ナルホドくんが机の上に資料や証拠品を山積みにしてて、ちょくちょくそれを焦ってバサァ!とぶち撒けるシーンがあるんですが、ゲーム中では机の上は綺麗だし、システム上証拠品も綺麗に整理されてるんですよね。

弁護士はピンチの時程太々しく笑うものという教えを師から受け、恐怖のハッタリ男とまで称されるナルホドくんがあんな汚らしく資料や証拠品を扱うのがどうにも受け入れられず、あれでは恐怖のハッタリ男というより、口から出まかせがうまくいった人という迂闊なイメージなんですよね…。

 

アニメも1回30分じゃ駆け足でしたし、ドラマでやれば面白くなったんじゃないですかね?

 

ザックリ紹介してきましたが、実写化ってホントリスキーだと思うのに減らないですよね。

やるならやるで、愛を持ってやってほしいところです。

 

どうしても実写化が難しいものをなんとか工面するのは仕方ない(三つ子女優なんか不可能だから双子のマナカナを起用した双子探偵とか)として、作中男性だったのを実写化で女性にしたり、その逆をやるのはなんなんですかね?

 

俳優、女優を売り出すために原作を無為に消費して使い捨てるのはやめてほしいものです。

 

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