汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第12回 あなたのラノベはどこから?

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第12回です。

 

ライトノベル

みなさんは読むだろうか?

自分は最近こそめっきり読む機会が減ってしまったのだが、高校〜専門学生時代はどっぷりだった。

思えば自分の小〜中学生時代はハリーポッターダレン・シャン指輪物語ファンタジー小説が映画化、漫画化がとても多く、そこから書籍、ライトノベルへの間口に至るまでのハードルがグッと下がったのではないかな〜?と思っています。

 

そんなどっぷり浸かったライトノベルなのだが、完結まで追い切ったのは正直少ない。

ライトノベルの1番の欠点と言って良い刊行スピードの遅さにふるい落とされたファンは数知れず。

というか1年1冊出ればまだ良い方で、数年に1回のこち亀日暮熟睡男(ひぐらし ねるお 4年に1度オリンピックイヤーにしか起きない)みたいなライトノベルも余裕である。

また、漫画などと違ってライトノベルには明確な打ち切りがなかったりする。

唐突に伏線回収してエンディングなんかはなく、最近新刊出ないなぁ…からの作者共々消息不明がザラにある。

 

と、ここまでライトノベルネガキャン並みにボロクソ言ってきたのだが、それでも面白い作品は多数ある。

漫画の絵柄みたく文体にクセが出ることも多いため、ハマれば文体から情景がまざまざと浮かび上がるようなことも多い。

ところどころに入る挿絵も1ページ打ち抜きの1枚絵なのでダイナミックで、上述のように浮かび上がった脳内の光景がうまい具合に肉付けされる。

文章と挿絵という情報を脳内で合成して自分の中で完成させるのはとても想像力が刺激される。

そして何よりライトとはいえノベルである。

読後の読み切った感はなかなかなもので、充実感がある。

 

そんなライトノベルで自分が好きな作品をつらつらと紹介しよう!というのが今回の本題。

前置きが長い男はモテないぞ?ケンロクエン。

 

まず最初に紹介するのは フルメタル・パニック!

様々な紛争地帯を渡り歩き、アームスレイブという巨大ロボットのパイロットとして凄腕な秘密組織ミスリルに所属する相良宗介軍曹。

彼が組織の命令で、都内にある高校に通う少女を警護するため学生として高校に潜入する。

しかし幼少期から紛争地帯で育った彼はオールタイム戦争モード。

不良集団に対し不良の身内を襲うことを仄かして撃退したり、誰かが下駄箱を開けた形跡があれば中のラブレターごと爆破粉砕したり…

そんな彼と警護対象の少女がドタバタコメディしたり、敵組織とシリアスやったりの緩急が好きなライトノベルなのだが…なのだが!

このシリーズは俺が初めて読んだライトノベル

兄貴が友人から借りてきたものを読んだのが最初だ。

このシリーズは割とシリアスな本編シリーズと、ギャグ短編だけを集めたシリーズがあり、ギャグ短編の方でやったネタが本編の終盤で活きてきたりととても面白いのだが…

俺が初めて読んだのはギャグ短編5巻 どうにもならない五里霧中 である。

この中にある やりすぎのウォークライ というのが伝説的な短編で、虫も殺せぬ気弱なラグビー部が洗脳・強化されて無慈悲なキリングマシーンに生まれ変わり、相手チームが泣きながら棄権するまで反則を繰り返すというとんでもない回である。

これの何がヤバイかと言うと、洗脳・強化を施したのが他ならぬ主人公であるということ。

この話マジで面白いので、アニメ版だけでも見てほしい。

ちなみにこの短編 どうにもならない五里霧中 はロボット要素がほとんど出てこず、数年後スパロボに参戦した時はこれしか知らなかった自分は衝撃を受け、高校進学後は図書委員と癒着してその当時刊行していた全巻、確か燃えるワンマンフォースくらいまで、を図書室に揃えてもらった。

ギャグと熱い展開てんこ盛りなのでオススメの作品。

 

アスラクライン

これもまたロボット物だ。

かつて飛行機事故に遭った主人公はその時亡くなった幼馴染みが背後霊になってしまう。

進学先の高校では3つの生徒会が鎬を削り、超常現象が蔓延り、そしてそれに立ち向かうためアスラマキーナ・黒鐵を操ることとなる。

この作品は文章がめちゃくちゃ読みやすかった!

結構えぐい設定があったりするけど、そこが強くフィーチャーされることはあまりなく、するする読める。

ラストが人によっては賛否両論かな?と思うけど、そこまでの怒涛の展開は素晴らしい!

 

アニメ版は黒歴史

尺の都合で一部キャラが挽回の機会を与えられずタダのクソヤローになってたり、描写が足りなかったり…

しかし一期最終回はめちゃくちゃ熱い展開をしっかり描き切ってるし、ロボデザインは最高にカッコいい。

当初ラノベ側ではどことなく生物チックなロボデザインだったが、アニメでは重厚感あるデザインに変更。

以降はラノベ側もそれに合わせることになるんだけど、ラノベラストに出てくるロボのデザインが素晴らしい!

アニメのデザインを逆輸入して昇華させたそのデザインは一見の価値あり!

 

最後に紹介するのは 半分の月がのぼるそら

とある病院に入院した主人公が心臓の悪い同年代の少女と恋に落ちるボーイミーツガール作品

説明はマジでこんだけ。

ほとんど病院の中で話は進むんだけど、主人公や友人、病院の人々たちの心理描写が丁寧で、医者が過去のトラウマと向き合ったり、周りが葛藤したり、ただの高校生な主人公が何もできずに歯噛みしたり…

とにかく登場人物1人1人のドラマが丁寧で、面白く、時に切ない作品。

 

とりあえず今回紹介したのは原作完結済みの3作!

どれもこれも素晴らしいけど、ネタバレなしだと語れないこの悔しさよ…

でも、是非とも皆様に読んでもらいたい!

そして教えてほしい!あなたのラノベはどこから?