汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第951回 時間の概念を飛び越えろ!

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第951回です。

 

日々プレイ雑記を書いているようにVA-11 Hall-Aを現在プレイしているのですが、このゲーム、会話の中でサラッと世界観に触れることが多く、そしてまたそれが凄く自然で一切説明臭くないために「全ての会話が重要な世界観の説明や伏線に聞こえる」状態になってしまい、少し会話しては内容をメモに書き、また少し情報を得てはそれもまたメモに書きを繰り返してしまい、1日にゲーム内の1日分プレイしたら気力の限界が来るというスタイルになってしまっています。

 

しかしこうしたアドベンチャーゲームをしっかりプレイするのはとても久しぶりで、頭をフル回転させながらも楽しくプレイできています。

 

ゲームの良い点として、時間の概念がないというのは凄いことだと思います。

いや、時間の概念自体はあるんですが、なんというか……今自分が物語のどのくらいの位置にいるか測る物差しが、ゲームには存在しないんですよね。

 

例えば本なら今自分の読んでいるページ数や本の厚みで今が序盤なのか中盤なのかといった自分の位置が物理的にわかります。

 

映画などの映像作品も、〇〇時に見始めてから今2時間くらいだからそろそろラストか〜といった具合に物語に対しての自分の位置を推し量ることができます。

 

でもゲームにはそれがありません。

物語の展開や空気感で察するしかありませんし、これで終わりだと思ったら更なるどんでん返しで実は折り返しの中盤でした!なんてゲームも珍しくありません。

 

無論その逆もありけりで、こいつ倒したらどうせ真の黒幕が出てくるんだろうなぁ……と思ってたら本当に黒幕でサクッと話が終わってしまったなんてこともあるんですけどね。

 

それでもやっぱりゲーム特有の時間や目測に縛られない、物語が終わるまで物語は終わらない感じは実に気持ちよく世界に没頭できます。

 

キャラの造形や世界観が理解でき、それが自分に馴染んできたのにページ数的にあと少しで終わり!とか、時間的にもうすぐクライマックス!なんてことがわかってしまって、まだこの世界を楽しんでいたいのに〜!!と歯痒い思いをしたことがあるのは俺だけではないはずです。

 

心ゆくまでその世界に浸り、感じ、意識の全てを馴染ませることができるのはゲームの素晴らしいところなんです。

 

だからこそ説明が足りないけど世界観がめちゃくちゃ良い!などのいわゆる雰囲気ゲーと呼ばれるゲームジャンルが尽きないんでしょうね。

 

本や映画といった終わりがわかる作品でそういう作品に当たると、もうすぐ終わり!まだ世界のことがわからない!さぁクライマックスだ!この世界は……世界は……あれ?終わったんだけど……?ってなってしまいます。

というかなったこと、ありますよね?

 

でもゲームだとわからないからじっくり時間をかけて隅々まで調べ、探して探して、考えて考えて、その世界の全てを全部自分の中に落とし込んで、それでもわからない!でも雰囲気は最高だった!ということがあるんです。

 

Everybody’s Gone to the Rapture -幸福な消失というゲームがあるんですが、プレイ開始と同時にイギリスの田舎から始まり、誰もいない村を調べるとその村でなんらかの実験が行われていたらしいこと、何か未知の存在がいたらしいこと、そしてある日を境に村人が一斉に消えたことがわかり、その原因をひたすらに調べるゲームです。

結局実験はなんだったのか、未知の存在とは?何故村人が一斉に消えたのか?その手の謎は確たる答えは示されないのですが、それでもイギリスの片田舎をひたすらに歩き回るその静かさと何か大いなる謎がずっとまとわりつく不気味さはまさに雰囲気ゲーと呼ぶに相応しく、クリアというかエンディングを迎えた後は何かよくわからなかったけど、不思議な充実感がある……というゲームじゃないと味わえない気持ちでいっぱいでした。

 

今VA-11 Hall-Aをプレイして感じているのはその気持ち。

自分がいるのは序盤かな?中盤かな?

この会話は重要なのかな?

そもそも今自分が感じている謎は解き明かされるのかな?

 

山ほどの疑問を抱えながら、あとどれくらいこの物語が続いていくのかサッパリ検討がつかないこの感じ、ゲームしてるなぁ!!という気分になります。

 

ただひたすらに「ゲーム」という概念を楽しむ。

時間の概念を置き去りにして、物語の終わりまで共に歩む。

 

やっぱり俺はゲームが好きです。

 

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