常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第652回です。
今月初頭に出ていたハンチョウの新刊を買ったので読了。
アングラモンスター略してグラモン回、おっさんグルメ漫画と化していた本作において久しぶりにクズのハンチョウが戻ってきてホッとしましたね。
あの手のぶっ壊れカードからの爆速規制やエラッタは現実にもあるから生々しいリアルな悪辣さ……。
しかし金儲けのためにイカサマまでしているハンチョウのチンチロや金儲け&個人の夢を兼任した地下映画館が存続し、夢と地下での娯楽を提供したいという真っ直ぐな願いを貫いたグラモンが食い物にされてその夢を絶たれるというのはなんたる皮肉。
これこそが地下のリアル、人の業。
その後グラモンが日の光当たる場所に行ったことはD組班長の彼が知るところでせめてあってくれと祈るばかりです。
その一方で沼川の弟、大生の悩みには自身の経験を交えた話で真っ当に乗るシーンもそこだけ切り抜けば挫折を知った男が未来ある若者に助言をするワンシーンなんですが、前述のグラモンの件があるから身内には親身になるし真剣に向き合うけど、獲物に対してはその能力をフルに使ってしゃぶり尽くすという対比になってて決して良い大人には見えないワンクッションがあって良いですね。
この感じは単行本でまとめて読んだからこその感想でしょうか。
沼川も沼川で、大生とハンチョウの話を聞いてなかったからというのもあるんでしょうけど、あの身内だらけのゆるゆる空間と酒の入った状態でいつまでもアホな兄貴でいられ続けたのは凄いよなぁって思いましたね。
もしあのタイミングで地下落ちの話なんかポロッとでもしてたら最悪でしたし、知ってか知らずか沼川が出したのもド◯クエの転職の話だったのもグッド!
こっちが真剣に悩んでる時に似たような、でもアホな話題をタイミング良く出されると固まった空気が解れるのってありますもんね。
石和がジンギスカンのことを寛大に受け止めたり、今回は部下2人の大人の部分がよく出ていて好きです。
そして忘れちゃいけない宮本さん!
いやぁ宮本さん働くなぁ!
今回ついに木村さんが出てこなかった(話には出た)にも関わらず宮本さんが出る話が半分近く。
しかもちゃんと監視として同行してたのはどうやらゴールド免許回くらいですし、12巻冒頭の突然呼び出しでハンチョウを置いて行って問題なかったところを見ると、監視兼任じゃなくてマジで桃鉄やるためにハンチョウを招いたのかあの人!?
となるとあの高級肉もハンチョウをもてなすために買ってそう。
マスターボール使うのもなんだかんだ許してくれそうですよね。宮本さんってラストエリクサー症候群っぽいし。
※ラストエリクサー症候群とは、ラストエリクサー(HPもMPも完全回復してくれるFF最強の回復アイテムだけど、ストーリー中に入手できる数が限られている)をもったいなくて使用できず、結局それ抜きでクリアしちゃう人のこと。マスターボールも大体の作品で1個しか手に入らず、昨今のポケモンでは捕まえたモンスターごとに捕まえたボールから出てくるので、マスターボールを使うタイミングは年々トレーナーを悩ませる。
宮本「えっ!?大槻マスターボール使っちゃったの!?それも…こんな雑魚モンスターに……ああぁぁぁ〜!でも俺ラストエリクサー症候群だからなぁ〜!前作のマスターボールも結局使わなかったし…!」
こんな感じでね。
むしろすき焼きの味付けを関東か関西かの方が意見割れそうですし、そっちの方が怒りそう。
なんなら一緒に食べようとしてたのにハンチョウが先に食べたことに怒りそう。
なんだかんだで寂しんぼな宮本さんはそういうところめっちゃ気にしてる男であって欲しい!(願望)
久しぶりにクズのハンチョウも見れたし、俺一推しの宮本さんは大活躍だし、12巻は充実の内容でしたね!
1回でいいからハンチョウと銘打ちながら黒服メインの回をやって欲しいまである。
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