常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第459回です。
昨日設定のインフレが凄い作品ということで遊戯王シリーズのことを書いていたのですが、予想以上に書きたいことがあったので他の作品については後日…ということで今日です。
もう一つ書きたかった設定のインフレが凄い作品というのがポケモン世界。
初代の赤・緑・青・黄の時はほとんど純粋にポケモンリーグの頂点を目指す物語。
と言っても街1つ丸々占拠するような犯罪集団を道中で打倒してたりしてますが…。
続く金・銀・クリスタルではより純粋にポケモンリーグの頂点を目指す物語で、ストーリーに少しだけ伝説のポケモンが絡むようになりましたが、正直あまりメインではありませんでした。
しかし、続くルビー・サファイアで設定は…弾けた…!
そう、世界の危機がストーリーに盛り込まれ出したのです。
陸地を広げることを目標とするマグマ団と海を広げようとするアクア団。
2つのカルト宗教地味た組織がグラードンとカイオーガという2体のポケモンを目覚めさせる!
グラードンは日照りによる渇水で陸地を広げ、カイオーガは大雨による増水で海を広げる!
そして大海原のど真ん中で、2体がついに激突する!!
いやいやグラードン追い詰められてるやんけ!…なぁーんて思うのはビギナーですよ。
よく考えてください、ここは大海原のど真ん中ですよ。
そこに足場を現出させることが如何にヤバいことか!
ルビー・サファイアといえばダイビングという技で深海に潜れるんですよ。
つまり深海があるということ。
深海とは明確な定義はありませんが、一般的に水深200mより深いところを指すそうです。
つまりグラードンは自らの歩みに合わせて海底をズモモモモ!っと隆起させ、通り過ぎるや否や元通りに地盤を沈下。
それをひたすら繰り返しながら海面を闊歩しカイオーガの元に現れたということです。
日照りで陸地を広げるはずなのに明らかにオーバースペックな地殻変動を巻き起こすグラードン。
ちなみに現実世界で一番深いマリアナ海溝は水深およそ11,000mらしいです。
もしそんな海溝があの場にあったなら大変なことですよね。
突如として隆起する海底は海水を押し除け、それは沿岸部に津波として押し寄せ…海が広がってしまう!!
と、結局グラードン不利な感じになってしまいましたが、その後のポケモンも順調に設定のインフレは続き、世界を生み出したポケモンが現れたら古代兵器で世界を滅ぼそうとしたりとやりたい放題。
正直その辺の世界規模の危機がストーリーに盛り込まれていると、その後のポケモンリーグ制覇が消化試合感が出てくるので、そろそろ世界の危機はおやすみしていただけたらと個人的には思うのですけどね。
そうして考えると初代の異質さが際立ちます。
設定が固まってなかったと言ってしまえばそうなのですが、初代の舞台であるカントー地方は世界の危機も起きなければ、世界を作ったポケモンの話も出て来ません。
というか、後の作品では一部で神様のような扱いをされているポケモンがいる一方で、初代ではそんなポケモンは存在しません。
その辺の信仰心が違うのか、初代の倫理観はなかなかぶっ壊れています。
みんな大好きミュウツーはミュウの子供を遺伝子改造して生み出されたポケモンですし、人造ポケモンであるポリゴンはゲームコーナーの景品として売買されています。
極め付けはパルシェンのこれ。
ナパーム弾でも壊せないということは、かつてパルシェンにナパーム弾をぶち込んだやべぇ輩がいたのでしょう。
というかナパーム弾ってめちゃくちゃ燃えて焼き尽くすものですからね!
それをパルシェンにぶっ放すって焼き貝か何かにして食うつもりだったんですかね?
そのほか街丸ごと占拠される原因となったマスターボールを次作の金銀ではラジオの懸賞品にしてますし、設定のインフレがない代わりに倫理観の欠如が目立つ気がするのですが…。
設定のインフレが目立つ中、インフレすればするほど異質さが目立つ初代ポケモン。
この手の話はもっといろんな人からあつめてみたいですね。
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