汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第458回 設定のインフレが凄い作品いいよね

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第458回です。

 

ソシャゲとかでもよく言われていますが、長く続くゲームなんかはインフレがとにかく激しいですよね。

それはゲーム的な性能とかの話だけではなく漫画などの設定そのものすらインフレを起こします。

 

特に子供向けホビーものはその傾向が顕著で、最初のうちはみんなで楽しく!だったのが、いつの間にやら世界の危機!なんてのは日常茶飯事レベルですよね。

 

個人的に凄いなと思ってるのが遊戯王

原作初代の漫画版は古代エジプトの遺物である千年アイテムを使った闇のゲームの時だけ生命や精神に重篤なダメージを与えるものだったのに、後のアニメ作品では世界の危機は当たり前、それどころか普通にデュエルするだけでも吹っ飛んだらケガしたりは当たり前のバイオレンス!

 

まぁ遊戯王は原作漫画版とアニメDMがパラレルワールドで、後のアニメ作品もそれらと地続きかは怪しいというゼルダの伝説並みに時系列がごっちゃなので、どこでどう設定が混みいってるのかわかりませんけどね。

 

特に設定がはっちゃけてるのはZEXALとARC-Vでしょうか。

前者ZEXALは世界は1枚のカードから生まれたというとんでも設定があり、さらに世界をどうにでもできてしまうカードが地球のどこかにあるというこれまたとんでも設定なのですが、そのカードを狙うラスボスがカードの隠された場所がわからずに取った行動が

 

「地球ごと取り込む」

 

は?

 

地球のどこにあるかわからないなら地球ごと取り込んで我のものにすればいいじゃん!というとんでもストロングスタイル。

そんなクソ脳筋方法うまくいくわけが…いきました。

 

ラスボス「未だどこにあるかわからんけど地球ごと丸呑みしたらそのカードのパワー使えるようになったわ」

 

マジかよ…。

そのカードが相手が出したカードを別のカードに書き換えるという代物で

主人公「俺はこのカードを召喚!」

ラスボス「はいダメー!そのカードじゃなくてこのカード召喚してくださーい!」

という現実だったら友達を無くすタイプのクソチート。

 

なんやかんやで主人公たちはラスボスを打倒するのですが、今でも語種になるぶっ飛びラスボスでした。

 

後者ARC-Vは物語中並行世界からの侵略を受けるのですが、終盤明らかになったのは元々全ての並行世界は1つの世界で、ある事件が理由でバラバラになったのだということ。

これだけなら割とよくある設定なのですが、その世界がバラバラになったのがどうやら本編開始の十数年前っぽいということ。

 

仮に10年前に世界が別れたとして現在20歳の人は10年前に10歳の少年として突然この世に発生したわけで、それまでの10年間の記憶というのはその時植え付けられた「設定」であることが明らかになったのです。

 

世界5分前仮設で調べると面白いのですが、コレを作中の設定として採用するのはすごいなぁと思いますね。

 

で、この作品では一部のキャラクターはバラバラになる前の世界に元になったキャラクターがおり、世界の分裂に伴ってそれらのキャラクターも同一存在と言えるキャラクターがそれぞれの世界にいるのですが、主人公とヒロインもその1人。

なのですが…ヒロインが少し怖くてですね。

 

ヒロインの父親はシングルファザーとして子育てをしながら会社経営をして男手ひとつでヒロインを育て上げたというエピソードが随所に描かれ、父娘間の関係性も良好なのですが、母親に関するエピソードが全く存在しないんです。

死別したのか離婚したのか…まぁ子供向けアニメでそこまで描くのもねと思っていたところに先程の世界が十数年前に別れたという話。

 

つまり男手ひとつで育て上げたというエピソードは今の世界が構築するされた時に植え付けられた「設定」であり、父親もヒロインが元世界から飛ばされてきた時に「父親」という配役を与えられただけであり、母親なんか最初から存在しなかったというもの…。

えぇ…。

 

世界観設定のインフレの結果がめちゃくちゃな人間関係を生み出してしまった…。

そのほか幼少期の思い出や家族関係が「設定」だったり、過去の栄光が存在しない記憶だったりとよくよく考えてみたらめちゃくちゃダークな設定でゾッとします。

 

もう一つポケモン世界の世界観インフレも書きたいけど長くなってきたので今回はここまで!

明日は世界観インフレポケモン編を書きます!

 

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