常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第133回です。
以前から気になっていたBEASTARSというチャンピオンの漫画。
ちょっと前にアニメ化もしましたね。
俺は見れてないのですが。
ちょくちょく本誌で読んでいたのですが、いい機会だしと全巻ごそっと購入。
予想通りに良い漫画ですね。
ストーリーは擬人化された動物が織りなす学園もの。と聞くとありきたりとまではいかなくても、数年に一度くらいは見る作風なのですが、この作品では多数の動物たちが1つの世界で生きる矛盾や歪みなど、影のある作風が好きです。
なんせ肉食獣と草食獣が1つの世界で表向きはみんな仲良しという形で生きている世の中なわけですから、歪みの1つや2つない方がおかしい。
物語も主人公のオオカミであるレゴシが所属する演劇部のアルパカが何者かに食い殺されるという衝撃的なシーンから始まります。
そして学園内に広まる肉食獣と草食獣の対立や差別の最中でオオカミのレゴシはウサギのハルに恋をしてしまう。
食殺事件の犯人とは?レゴシとハルという肉食獣と草食獣の恋愛模様の行方は?というのが序盤の大まかな流れです。
先程も書きましたが、この世界はとても歪みと矛盾に溢れています。
例えば食事。
肉食獣と草食獣が同じ世界で生きる以上食肉行為は重罪です。
みんなの食事は穀物と野菜で、動物性タンパク質の摂取は無精卵と乳製品くらいとベジタリアンのような生活を義務付けられています。
ですが肉食獣にとってその肉食への欲求、本能はあるらしく、耐えられなかった者が食殺事件を起こしてしまいます。
では、みんながみんな食殺事件を起こしてしまうのか?答えはNO。
大多数の肉食獣は本能を理性で押さえ込んで日常を問題なく送っています。
では大多数に当てはまらないものは?
その答えが裏市と呼ばれる町の一角。
スラム街のような裏市では当然のように肉が売られています。
病院や葬儀場から秘密裏に流された遺体もあれば、生きたまま人身(獣身?)売買も行われる無法の町です。
そこで肉の売買が横行していたりするのは半ば暗黙の了解と化しており、そこがあるから食殺事件を起こさずに住んでいる者もいるようです。
こんな感じで薄氷の上に成り立つ共栄共存がどのような形で結末を迎えるのか、久しぶりに終わり方が楽しみな漫画に出会えました。
春の新刊が今から楽しみです!
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