汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第14回 ネーミングセンスが無い話

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第14回です。

 

突然ですがみなさんはネーミングセンスはありますか?

一概にネーミングセンスと言っても、名前の候補が素早く思いつくタイプやその人、その物にふさわしい理由を込められる人など様々ですが、俺はこれが両方ない。皆無だ。

 

何かに名付けるという行為そのものが苦手で、ドラクエをやる時に勇者の名前をつけるだけで数十分かかってしまうレベルだ。

ドラクエかFFどっちを選ぶ?と言われたらデフォルトネームがあるからFFとマジで言うかもしれないレベルで名前が浮かばない。

 

というのも原因は俺の名前にある。

ケンロクエンじゃないよ。本名のほうね。

 

俺の名前はいわゆる難読名前。

キラキラネームとかではないけど、読みが古いし、間違えて読まれた時に変な感じにならないせいで間違えて覚えられやすい。

例えば一也という名前があったとしよう。

大多数の人はこの名前をKAZUYAと読むだろう。

しかし実際はカズナリだった。こういうタイプの難読名前だ。

ちなみにこのKAZUYA、カズナリの読みの話はスーパードクターKとその続編K2(北斗の拳みたいな画風で書かれた花京院典明みたいな医者が色んな人を救う話。生身ならたぶん花京院より強い。)を読んでね。

 

小学生の頃はまるで気にしたことはなかった。

名札とかは大概ひらがなだし、担任も長いこといればさすがに覚える。

問題は中学に上がった時からだ。

 

中学では授業ごとに教える人が変わるよな。

そのせいで入学したて、学年上がりたての最初の1〜2週間は自己紹介的なことをやらされることが多かった。

これが地獄だ。

 

想像してみてほしい。

1時間に1回自分の名前を間違えられ、それを2週間続けられることを。

その都度その都度訂正してたら2日3日で嫌になる。

2週間が経つ頃には学校そのものが嫌いになる。

さらにそれを3年間やられれば自分の名前が嫌になる。

 

なんでこの人たちはふりがなふってないんだろう?なんで何度も訂正してんのに覚えてくれないんだろう?なんでクラス内で名字被ってないのにフルネームで出欠をとるのにこだわるんだろう?なんで漢字も読めない、言われたことも覚えられない人に偉そうに授業だ未来だ将来だを語られなきゃいけないんだろう?

 

そんな感じで少しずつ憎悪は募る。

 

1度それで親とガチ喧嘩して泣かせてしまったこともあるくらいだ。

その時自分や兄貴の名前は母方のお婆様が付けたことを言われ、いつかどうしてこの名前を付けたのか聞いてみたかったが、ためらっているうちにお婆様はボケてしまって俺のことは忘れてしまったので、この名前の意味を知ることなく俺は死んでいくのだろう。

 

そんなこんなで社会人になった俺は、色々あって京都の聞いたら誰でも知ってるでけぇ神社の巫女さんとお付き合いをしていたという、飲み会で鉄板ネタな日々を過ごしていたのだが、ある日彼女に子供ができたらどんな名前にしたい?と冗談で聞かれたが、

 

なにも出てこなかった…。

 

本当になにも出てこなかったのだ。

 

あまりにも名前に対してコンプレックスを抱えてきた結果、名付けるという行為そのものができなかった。

 

今俺は自転車など普段使うものに名前を付けている。

先代の自転車はグロリアスブラックファルコンという名前だった。酷い厨二センスだ。

 

とはいえ、やっとネーミングセンスが厨二レベルまで育ったのだ。

いつか俺が人の名前をつける時が来るかはわからんが、その人が好きになれる名前を付けたい。