汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第818回 サザエさん時空を考える

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第818回です。

 

サザエさん時空という言葉をご存知でしょうか?

国民的アニメサザエさんから取られたそれは、漫画やアニメなどにおいて季節が巡ったらしているにも関わらずキャラクターたちが歳を取らないという方式のことを言います。

この方式のメリットはなんと言っても季節ネタを何度も使えるところですよね。

特に学園ものだと春夏秋冬それぞれ各学年1度の3回しか使えない季節ネタを話の続く限り無限に使えるのは強みでしょう。

水着イベントもやり放題!やったね!

また、キャラクターの進級や進学、卒業による別離を描く必要が無いのと良いところ。

 

反面それらはデメリットにも繋がり、進級や進学、卒業の描写が無い代わりにそうした成長のファクターを失ってしまうということでもあります。

ある意味作者の力量が問われるということですね。

 

そんなサザエさん時空ですが、いくつかパターンがあるのはご存知でしょうか?

①完全サザエさん時空

起源たるサザエさんのように、話が始まった時代を延々と繰り返す時空。

今では古めかしい街並みや文化が当たり前のように行われ、ちょっとした資料みたいな回もありますよね。

 

②限定サザエさん時空

サザエさん時空ではあるものの世界は進み、キャラクターだけが同じ学年などを繰り返しているパターン。

長期連載作品にありがちで、キャラクターたちは同じ学年を繰り返しているのに時代の変遷に合わせて世界が変わるという時空の歪みが生まれるもの。

例えば携帯電話周りが顕著で、連載当初はガラケーだったのにいつの間にか全員スマホ!でも高校生のまま!そんな作品ありますよね。

実際携帯電話など日進月歩で進化するものの取り扱いに苦心する作者さんも多いのだとか。

 

③実はサザエさん時空じゃない

代表的なのは名探偵コナン

何度も季節が巡る上、長期連載の弊害でサザエさん時空じゃないと1日数件や殺人事件のはしごをしないと間に合わないなんて言われている作品ですが、一応少しずつ未来に進んでいます。

工藤新一くんの出席日数が心配なところ。

 

仮に連載から現在までが作中時間でおよそ半年だとすると、半年の間に携帯電話周りの進化が凄いことに……!

時計型麻酔銃やキック力増強シューズに目が行きがちですが、約半年の間にお弁当型ファックス、イヤリング型携帯電話と爆速進化した阿笠博士の発明品も凄い。

しかしながらスマホの登場でそれらはお蔵入り……。

あんなに凄い発明品が作れる阿笠博士がどこぞの企業のお抱えじゃないのに昔から不思議でならなかったのですが、単に作中世界の発展スピードが博士のそれより凄いからだったりして……。

 

最近は長期連載作品も増えたため、実質サザエさん時空な作品も増えましたが、無限に続く『今』って考えると、少し怖いですよね。

 

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