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ケンロクエンです。
おかげさまで第425回です。
漫画というものは大なり小なり絵柄が変化していくもので、長期連載ものだと最初と最後で別人みたいに絵柄が変わることが多々あり、そういうのを見比べるのが好きなんです。
特にコミカライズ系はその傾向が強い気がします。
初期は原作に合わせて寄せた絵柄だったのが、だんだんと自分の絵と混ざり合い、最終的に唯一無二のものへと進化していくのはものすごく趣深い感じがありますよね。
原作の良さを残しつつ自分の作風を取り入れた美しい漫画に出会えた時はなかなかに感動します。
個人的に初期との絵柄の違いを強く感じた作品はライトノベルのキノの旅。
最初は少年風の頭身も低いビジュアルだったのがだんだんと頭身が上がり、少年とも少女ともとれる風貌から、男装の麗人のような中性的で妖艶なビジュアルに変わっていきましたね。
キノの旅も1度最初から読み直したいなぁ。
あと絵柄が変わるといえばアニメ化の影響も大きいですよね。
ライトノベルなんかは特に多いのですが、アニメ化に際して今まであまり描かれなかったキャラの背中部分とかが描写されるようになり、それに伴って原作にも逆輸入なんてことはよく見ます。
アスラクラインというライトノベルでは作中に登場するロボが原作初期では有機的なブリキロボという感じだったのですが、アニメ化に際してスタイリッシュかつ無機的なロボデザインに変更。
確かロボデザインは海老川兼武さんだった気がする…。
そのデザインを逆輸入して原作でも途中からなんの説明もなくアニメ版デザインに変更になったのですが、主人公の後継機、ぶっ壊された2体のロボを合体させたロボがアニメでは主人公機のカラバリ的に色を少し変えたようなデザインだったのに対して原作ではバリバリにカッコいいデザイン…!
アニメデザインを逆輸入しつつ、最後でそれを超えてくる圧倒的な美しさにシビれましたね!
なのでアスラクラインは原作をもう1巻くらい出してハッピーエンドにして、アニメは原作をしっかり重視した忠実なアニメを作ってください…お願いします…。
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