常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第985回です。
活字を読もう!
ブログという長文を書いて人に読ませるという趣味をしておきながら、ここ最近自分自身の長文を読む能力が落ちているなぁと感じていました。
ここらでいっちょガッツリ小説でも読んで脳のトレーニングとでもいきますか!ということでレッツ読書。
それに時にはしっかり頭を使ってその世界にのめり込んで、自分の脳味噌をその世界に旅させてあげなきゃいけません。
現実を見るのは大事ですが、時には虚構や物語などファンタジックな世界に旅に出てリフレッシュするのも大事だと思うのですよ。
さて、せっかく読書をすると決めたのならば、昔から気になっていたあの本を……と思ってふと思いました。
果たして俺はちゃんと本を読めるのだろうか?と。
本を読むというのは意外と疲れます。
昔は活字中毒というくらいの本の虫でしたが、今ではとんとご無沙汰です。
それがいきなり知らない本を読むというのは言ってしまえばひさしぶりに運動するのに知らない山に登るようなもの。
下手に読んで途中で挫折しようものなら一層活字から離れてしまうでしょうし、それで気になっていた本すら楽しめないのでは最悪です。
せっかくの虚構世界へのブレイントリップ、知らない国の知らない街に行くよりも、行き慣れた温泉街でゆっくり過ごした方が頭に優しいというものです。
ということで過去に読んだことのある本を少ない容量の頭で必死に思い出しました。
やはり読みやすいと言えばライトノベルか?
いや、ライトノベルには挿絵がある。
挿絵はいわば情報の補助輪で、乗りやすくはなるけどイメージの固定化も招きます。
乗りやすさと速く走ったり長い距離を走れるかが別問題のように、挿絵が自分の頭のイメージを邪魔することだってあるんです。
何より今は活字をしっかり読み込んで、その情景を頭の中に思い描いて没頭するブレイントリップがしたいのです。
よって今回ライトノベルはお預け。
うんうん唸りながら考えて、どういうものが良いかで捻り出したのが文体が合うかどうか。
文体にも色々あって、一人称・三人称・俯瞰的な神の視点と色々な視点の文体があります。
例えば走れメロスなんかはメロスの感情やセリヌンティウスのやり取りなんかを三人称視点で見ているように感じます。少なくとも俺はね。
そんな感じでいろんな視点の文体がある中で、文体の視点が引けば引くほど情報量が多くなり、そうなると俺はしっちゃかめっちゃかになってしまいます。
ゲームなんかでもそうですよね、FPSよりTPS、TPSより見下ろし型のゲームの方が画面から得られる情報量が増えます。
そしてそれがどう自分に合うかもプレイヤー次第。
というわけで「過去に読んだことがあって」かつ「なるべく一人称視点」な本……。
あっ……あったわ。
思い出したら即行動。
そして今回選んだのがIWGPこと池袋ウエストゲートパーク。
ドラマや漫画にもなってるので名前だけは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
まぁドラマも漫画も俺は見てないんですけどね。
高校卒業後にやりたいこともなかった故に進学も就職もせずプー太郎、今で言うニートになって池袋西口公園近くの親が営む青果店の店番をしている主人公マコトがひょんなことから巻き込まれたトラブルを解決したことをきっかけに、池袋のストリートのトラブルシューターとしてあれこれ巻き込まれる話です。
先程の通り基本的に主人公のマコトの視点で話が進み、地の文もマコトのモノローグであることが多いため、マコトの目に映るものと頭の中だけという絞られた情報量のために文章の咀嚼がしやすく、またマコトが高卒ニートと設定的にもそんなに頭が良くない(ただし頭は回る)ので難しい言葉や言い回しも少ないので変にストップするところがないのもグッド。
それでいて話のテンポが良いので、まるで美味しいところだけ食べてるような小気味良さがあって読んでいると本当に世界観に没頭しやすいです。
さすがにメインの通信機器がPHSなのは時代を感じてしまいますが、インターネットが今ほど一般的でなく、それでいてイメージできないほど昔ではない時代背景は絶妙。
噛まずに飲めるほどではないが、少し噛むだけで飲み込めるくらいのちょうどいい柔らかさ。
少しイメージに頭を使うけど、少しイメージしたら情景が思い起こせるこの感じは読書を再度やり直すにちょうど良く、頭使ってるなぁ!!という気分にさせてくれます。
まぁ過去に一度読んでるってのもデカいんですけどね。
昔より読書スピードは落ちました。
昔より一度に読める量も減りました。
でもやっぱり読書は楽しい!
まだ1冊目の2章分しか読めてないですが、少しずつ読んで「読む」という行為にまた慣れ親しんでいきたいですね。
みなさんも良きブレイントリップを!
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