常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第992回です。
昔とある漫画を読んでいたらキャラクター同士が喧嘩して、ギスギスした展開が何周にも渡って段々と見てられなくなったことがありました。
たとえそれがフィクションの中の演出だとしても、仲の良かった人たちが仲違いするのは心にずん……と鉛のような重さを感じますし、荒んだ関係が長い間に渡って続くと胃がキリキリと痛みます。
無論作者側もそれを分かった上で作っているので、俺の気持ちが重くなれば重くなるほど演出としては大成功なんでしょう。
とはいえ気持ちが重いのもまた事実。
そんな当時にボヤーっと朝の戦隊ものを見ていたら喧嘩して仲違い→それぞれが別れた中でお互いの良いところと悪いところを再認識→再会するも素直になれず→敵が!→戦いの中でお互いに謝り、めちゃくちゃ強いコンビプレイ→巨大ロボでフィニッシュという流れを30分という短い時間で超圧縮してやり切るハイスピード展開を見て「すげぇ!!」と思ったことを覚えています。
まぁそもそも前者の漫画の方は重い展開を長く続けることで個人の葛藤などの内面をしっかりと掘り下げるという狙いがあり、戦隊ものの方は子供向けであることや戦隊ヒーローという性質上、喧嘩はしてもそこでお互いの良いところ悪いところを認めて仲直りすることに主軸を置いているのでどちらが正しいということはないのですが、その時の俺にとってどちらが美味しく感じる食材だったかという話です。
無論前者の重くズッシリフルボディな美味しさを求めたり、やっぱり後者のライトで爽やかな口当たりが恋しくなることもあるので世の作品は千差万別であればあるほど良いと思っています。
思っているのです……が!!
あるアニメで最初はバラバラだったはみ出し者たちが段々と相互理解をしていよいよ友達として一致団結!……と思いきや1クールの終わり際の10話くらいでまたしても仲違い。
そしてラスト12話のそのまたラストでようやく団結ハッピーエンド!!
……10話で良くない?その展開。
いやね、せっかく仲良くなったんですから見たいんですよ。
あんなにバラバラ、尖ったメンバーたち力を合わせたらどうなるのか?とか、これまでに無かった発想が生まれるのでは?とかを。
それをラストに盛り上げるためだけにまたしてもバラバラに引き裂くのはどうなんです?
ハッピーエンド的な感じで見せてますけど、結局のところみんながちゃんと仲良くやってるのラストの10分くらいだけじゃないですか!
俺は仲良くなるのが目的の作品なら仲良くなって楽しくしてる姿が見たいんですよ!
それをラストに盛り上げるためにまたぐちゃぐちゃにするか〜ってそれはもう1〜10話で嫌というほど見たし、やってることが10話までの展開を11・12話で焼き直した総集編でしかないんですよ!!
だからこそ……だからこそ!!
嗚呼我等はラストの山場作りのためだけに仲違いさせるのはやめろ高校。
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