汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第961回 最悪な考察しがち

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第961回です。

 

オタクといえば考察!みたいな風潮も昨今薄れてきましたが、俺は割と考察するのが好きなタイプです。

なのでゲームなんかで明かされない謎がチラホラあるととても楽しくなってしまい、進行そっちのけで謎周りを調べ回ったりすることもしばしばです。

 

ただまぁ考察の果ての公式との答え合わせやしっかり謎が解明されるのが好きなので、謎は謎のまま……というタイプの話はどちらかと言うと勘弁願いたいかなぁというのが個人的な好みです。

 

答え合わせがあるにせよ無いにせよ、考察そのものが好きなのでやるんですけどね。

 

ただ最近思ったのが、割と自分が最悪な方面の考察しがちだなと言うこと。

根がネガティブなつもりはないですし、なんならポジティブな方だと自認しているのですが、こと考察となると「実は死んでる」「この後滅びる」とかやたらとマイナス方面の考察しがちなんですよね。

 

以下ポケモンレジェンズアルセウスのネタバレを話しますので注意。

 

ポケモンレジェンズアルセウスポケモンダイヤモンド・パール・プラチナの舞台となるシンオウ地方がまだその名になる前のヒスイ地方という場所が舞台のいわゆる過去編にあたる物語。

かつて世界を作った神にも等しいポケモンアルセウス」によって現代からヒスイ地方にタイムスリップさせられた主人公は、アルセウスに勝手に改造されたスマホからのメッセージ「すべてのポケモンに出会え」に従い冒険をすることになります。

しかしその道中は険しく、

・北海道がモチーフのヒスイ地方に半袖半パンという着の身着のまま放り出される

ポケモントレーナーであったことが推察されるも手持ちポケモンは全没収でタイムスリップ

・そもそもいきなりのタイムスリップなので頼りになる人も場所も一切無し

というとんでも縛りプレイを強要されます。

 

さらに時代的に人とポケモンの共存はまだ過渡期にあり、外を歩いているとポケモンが生身にダイレクトアタックしてくる過酷な世界。

周囲の助けもあってなんとか寄る辺を見つけるものの、一部のポケモンが暴れ出したり、それもこれも余所者の主人公のせいと村を追放されたりとハードモード。

なんとか問題を解決して誤解を解き、物語が一応のエンディングを迎えることで主人公は現代に……帰れませんでした。

 

まぁストーリーのクリアだけではアルセウスからの指令である「全てのポケモンに出会え」は全然達成していないので致し方無し。

 

エンディング後の本格的な全てのポケモンに出会うストーリーで全てのポケモンと出会い、アルセウスがそれを指示した理由や裏で暗躍する者の野望を食い止め、全ての問題をクリアして真なるエンディングにたどり着いたとき、主人公は現代に……帰れませんでした。

 

なんかアルセウスの分身を手持ちポケモンとしてあげるよって言われたけど、現代には帰れませんでした。

 

この仕打ちには賛否両論で、俺はどちらかというと否寄りの意見。

 

そしてこの現代に帰れない異邦のストレンジャーとなってしまったのは主人公だけではなく、ポケモンブラック・ホワイトのバトルサブウェイのサブウェイマスター、ノボリも含まれます。

彼は主人公より早くにヒスイ地方にタイムスリップさせられましたが、記憶は失い、相棒のシャンデラも弟のクダリのことも忘れてボロボロのコートに身を包んだノボリのサプライズ登場は喜びよりも衝撃の方が強く、その後のノボリが主人公同様に現代へと帰還できないことも相まって「主人公=自分なので現代に戻らなくてもいいが、相棒のポケモンや家族のいるノボリは現代に帰らせてあげてくれ!」と悲痛な気持ちになりました。

 

どうしてアルセウスはこのような血も涙もないことをするのでしょうか?

 

それをずっと考えていましたが、ふとアルセウスが自身の分身をポンとプレゼントしてくれたことを思い出しました。

サラッと自分のコピーを作れるのなら他者も可能なのでは?と。

 

ヒスイ地方における異変を鎮めるためにポケモンバトルに強い人物としてノボリを選出してコピーを作成、ヒスイ地方に送り込むもうまくいかなかったため主人公、つまりプレイ次第でチャンピオンにもなれるし全てのポケモンを集めることができるポテンシャルを秘めた人間のコピーを作り、自身が指示を出しかつ監視できるアイテムとして主人公のスマホアルセウスフォンに改造。

そしてまんまと……もとい計画通り異変を鎮めることに成功したわけです。

 

どうして主人公もノボリも現代に帰らせてもらえないのか、アルセウスが帰らせる素振りすら見せないのか。

それは主人公もノボリもコピーであり、現代に戻すもクソもなかったから。

帰れないのではなく、帰る場所など最初からなかったということです。

 

これで現代で何も知らない主人公とノボリが行方不明になることはありませんし、コピー主人公とコピーノボリもヒスイ地方で居場所を見つけたから結果オーライ!!

 

いや本当に酷い考察だなぁ!!

 

でもこうでもしないとアルセウスがクソ邪神過ぎるんですよね。

鎮めるべき異変も自身の不始末的な側面があるため、そのために現代で悲劇を起こしたとは思いたくないんですよ。

 

まぁそれでも邪神は邪神なんですけどね。

 

いや本当になんで帰れないシナリオにしたのかなぁ。

そこだけが本当に不思議。

 

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