常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第206回です。
解釈違いというものをご存知でしょうか?
主に2次創作界隈で起こる作者や読者の作品の受け取り方の違い、解釈の違いによって巻き起こる色々な物事のことです。
例えば桃太郎の続編という2次創作があったとしましょう。
鬼ヶ島から帰って金銀財宝をおじいさんおばあさんにプレゼントした桃太郎が、その数年の後に金銀財宝を使い尽くしてしまった結果物盗りをしてしまう…というストーリーの2次創作があったとして、人々のために立ち上がった桃太郎がそんなことするはずがない!!という読者と、そもそも都の人のものだった金銀財宝を丸々パクって自分のものにしているヤツだから、必要ならこれくらいはやる!と考えた作者との間で桃太郎という存在に対する解釈違いが発生したわけですね。
こうした2次創作での解釈違いというのは大なり小なりあちこちに転がっており、特に今の桃太郎のような1次創作者がなんらかの形でその作品に言及できない、公式にアンサーを出せるものがいない作品となると受け取り方は人の数だけ存在するため、答えの出ない水掛け論に発展しがち。
時にはそれが原因で一大騒動が巻き起こったらするだけに甘く見てもいられないファクターです。
さて、ここで冒頭に戻っていただきたい。
俺は解釈違いが「主に」2次創作界隈で起こるものとしていますが、時として公式サイドで解釈違いが起きてしまうことがあります。
代表的なのは外伝、客演等の公式2次創作的な立ち位置の作品。
解釈違いというよりかはシステムの弊害に近いのですが、気力つまりテンション上がるとポンポコ核ミサイルを弾の限りぶっ放すラー・カイラムとブライトさん、エネルギーの限りシャインスパークで次元の狭間への道を開いてゲッペラーとこんにちはするゲッターチーム、それ横向きに振ったら戦闘終わるんじゃない?なサイズのゴルディオンクラッシャーをスマブラ感覚で振り下ろすガオガイガー、そしてそれを涼しい顔して補給するボスボロットなんかは厳密に考えたら解釈違いというか、アカンやろ…な案件なんですがそこはゲーム故に黙認というかそんな感じです。
ガチで公式との解釈違いが物議を醸したのはディシディアファイナルファンタジーシリーズにおいてファイナルファンタジー10より参戦したユウナがティーダのことをそのまんまティーダと呼んだシーン。
FF10をやったことのない人のために一応説明しますと、FF10は主人公のデフォルトネームこそティーダなんですが、システム上変更も可能でそれこそケンロクエンにしたりショウソウインにしたりもできるわけなのですが、そうするとボイスがうまいこといかなくなるワケです。
しかもFF10はシリーズ初のボイス付き作品。
ここで名前の部分だけ空白、無音にするわけにはいかなかったのでしょう、作中において主人公は徹底してキミやお前といった形で直接名前を呼ばれることがありません。
そこにブッ込まれた客演での名前呼び問題はファンと公式との解釈違いという点ではわかりやすい例なのではないでしょうか?
と、ここまでは外伝、客演での話。
ファンの中には本編作品においても解釈違いを起こしてしまうファンがいます。
特定のキャラに期待を抱きすぎたり、ストーリー的にこうなるだろうという想像が暴走したりした結果などなど、あまり良い印象を与えるものではないことが多いのですが、天使の策略でルパンが敵の首魁でヒロインの仇とはいえ女性であるエミリーを射殺したシーンなど、解釈違いが起きてしまうことがあるのはまた事実。(これはアニメシリーズが本編と言えるのか?という点も議論されたり色々複雑ですが…)
しかしながら本編でこう!と言われればそれこそが正史であるのは事実そのもので、そこに難癖付けるようになったら作品との付き合い方を考える時期であると考えるべきです。
公式の見解に納得できずに喚き散らすのは厄介オタクの第一歩です。…と、思ってたんだけどなぁ…。
はい、やらかしました。
ケンロクエン、公式との解釈違いを絶賛起こしておりまして、とにかくモヤモヤしております。
お待たせしました。
ここまでの1500文字超に及ぶ解釈違いに関する講釈は全て俺の公式との解釈違いを話したいがための前振りというわけです。
みなさんはアイドルマスターシンデレラガールズをご存知ですか?
そこに登場する夢見りあむというアイドルがいるのですが、ファンのオタクを小馬鹿にした言動でちょくちょくSNSで炎上してはプロデューサーに泣きつくという、現実世界にいたらヤバそうなリアルなクセしてファンタジーなアイドルです。
ちなみにその炎上してでも目立ちたいという厄介な承認欲求の裏には出来のいい家族に対するCOMPLEX…ビーマイ…もといコンプレックスという生々しいものがあるのですが、その一方でアイドルをとても神聖視というか尊敬しており、努力とか嫌いだけど敬愛するアイドルに当人がなった以上努力するという健気な姿勢も見せるわけです。
そんな彼女のオリジナルソロ曲が発表され、ゲームにも実装されたわけなのですが、それがデレマスの代表曲をもじるは炎上をネタにするわとやりたい放題な内容でしてね…。
いやね、もとよりデレマス世界のソロ曲って本人の趣味嗜好や口癖なんかまでが歌詞や曲調に取り入れられてて、あの世界の作詞家、作曲家怖いな…と思わせる代物ではあるんですが、いくら炎上してでも目立ちたいとはいえ公式でザコメンタルと言われるりあむですよ?
アイドルに対してはかなり真摯な姿勢なのに炎上してでも目立ちたい部分だけを切り取って作られたソロ曲なんか渡された日にはとんでもないことになりそうなんですが…。
むしろ古めかしいレベルでゴリッゴリのアイドルソングを歌って、その後のエピソードでオタクチョロいな!とか言いそう…と思ってただけになんだか凄いモヤモヤしてしまうのです。
あぁ…これが公式との解釈違いか…。
これをとにかくアウトプットして吐き出したいがために今回の記事を書いたのですが、読み返してみるとクッソキモいですね。
でもこれを溜め込んで拗らせるよりはマシ…いや、もうだいぶ拗れてないか?
あ、でもこの曲東郷さんに踊らせたらめちゃくちゃ笑えたので、曲そのものとしてはアリだと思います。
東郷さんみたいなクールビューティー好きなんで是非声がついて欲しい…。
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