汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第612回 感想を書くのが怖くなった話

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第612回です。

 

藤本タツキ先生のルックバックを読みました。

自分が人生を賭ける程何かにのめり込んだり、そもそもが飽き性で物事を長く続けることができない性分なので、共感した!とか刺さった!とかはさすがにないのですが、それでも感じることはたくさんありましたし、良い漫画だと思いました。

俺のTwitterのタイムラインにもひっきりなしに感想が流れてきていますし、特に創作活動をしている方々の感想は見ていて楽しいものです。

 

そんな中とある感想と考察を書いたツイートが流れてきました。

こういう感想だった!そしてきっとこういうメッセージが込められているんだ!そんな感じのツイートです。

 

その感じたメッセージとやらが俺とまるっきり違っていたこと、何より俺が嫌いなタイプの考察だったので、俺は見なかったことにしようと思ったのですが、付いてるんですよ、何千何万ものいいねやリツイートが。

リプ欄は賛同や賞賛で埋まり、引用リツイートでこれこそが正解!この考え方が答え!という言葉で盛りだくさん。

 

別にこれが初めてではないし、同じように感じた人も少なくないのではないでしょうか?

 

AとB、2つの考え方があって俺はAが好きだけど、大多数はBが好き。なんてことが。

それどころから後年作者直々にBが正しい、そういうメッセージを込めました!って公言されてしまうことだってあります。

 

だから今回もそういうことなんだろう、作者が言うまで答えはわかんねーし!で済むはずだったんですけど、なんというか…思ってしまったんですよね。

俺がおかしいのかな?って。

 

インターネットに触れていると数字のパワーとダンシング・トゥナイトすることは少なくありません。

というか最近ダンシング・トゥナイトした記憶まであるのでそのせいかもしれませんが、間を置かずに流れまくる有識者や創作活動者の感想に、数のパワー盛り盛りの自分とは真逆の感想と考察が流れてきたことで「あ…これもう俺何も言えねぇや……」ってなってしまったんですよね。

 

こうしてブログなんぞを世に放っている人間ですから、感想の1つ1つがありがたいのは染み入るほどにわかっていますし、わかっているなら閉口すべきではないのですが、それでもやっぱり何も言えなくなってしまいました。

 

これがいっそファンタジーものだったら「そういう解釈もあるよね」で押し倒せたんでしょうけど、こういう人の感情や執念、想いに寄り添う作品でみんなと同じことが読み取れなかったということになんか物凄い欠陥性みたいなものを感じてしまったんですよ。

 

もしそれを押し切って感想や考察を書いて、それが後年作者さんに全然違う「正解」を出されたら俺はたぶんこの作品を嫌いになってしまう、読まない方が良かったと思ってしまう、自分のことが嫌になる。

だから俺は何も言えねぇ。

 

本当にもう、嫌になっちゃうよね。

 

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