常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第1142回です。
待望の新作であったガンダムブレイカー4をクリアしました!
と言ってもガンダムブレイカーはとりあえずストーリーをクリアして、あとは自作の俺ガンダムを作るのが本番と言っても過言ではないのでまだまだスタートラインとも言えますね。
とはいえじゃあここまでの感想が無いかと言われるとそれもまた否。
世界観やキャラクターにストーリー、そして大元たるシステム面やバトル面に関しての感想はおおよそ及第点といった感じです。
悪くはないが飛び抜けて良くもないというのが正直な感想で、好きな面も良くないと思った面も同じくらいあり、50:50になりそうなところを新作が出て遊ぶのに問題はないことと、新たなビルドの可能性がプラスされて70:30でOK!になってるという感じです。
それぞれのことを書いてみます。
・システム&ビルド&バトル面
システム面はやれることが増えた分項目などの目から入る情報量が格段に増えただけあって、初見では「うわっ……」となるのが正直な感想。
ここを乗り越えられるかどうかでシステム面に対する賛否がわかれそうなくらいには情報量が過多です。
UIも正直追いついているとは言い難く、ビルドする際の項目が増えた結果タブ移動のだのR1、L1ボタンは酷使レベルで押しまくります。
ビルドに関しても情報量が過多になったためにパッと見でわかる部分と少し情報をスライドしないとわからない部分が出ているのは残念。
特にEXスキルは武器ごとの汎用EXスキルが削除され、汎用EXスキル1個以外はそれぞれのパーツに割り当てられた原作再現技がほとんどになっただけに、どのパーツにEXスキルが搭載されているかを少しスライドしないとわからないのは見辛かったですね。
あとは多方面で言われていますが、高ランクパーツを合成する時に逐一確認されたり、高ランクパーツは一切合成に含まれなかったりもビルドの妨げになってしまっていますね。
高ランクも合成する、フィルターでどのランクまで合成に使用するか設定するなどの機能があれば助かったのですが……。
特に終盤やクリア後の高難易度では一切合成対象外のランクのパーツがゴロゴロ手に入るので、ある程度進むと合成が苦痛になるのは如何ともしがたいです。
スキルもせめて耐久力回復やクールダウンなど、もうちょっと細かくフィルタリングできればよかったですね。
バトルは概ね俺としては問題なしなのですが、今後修正が入るとアナウンスされていますがファンネル関係が非常に脆弱なのは悲しい!
3時代の全身ファンネル系のパーツで固めて、敵のいない時はミチミチに集まって後光のように、敵が出現するや否や群がって乱射乱射!……は処理落ちもしてましたしある程度性能限界を付けることは必要なんでしょうけど、それにしたって本当に攻撃してる?レベルなのは悲しいので、修正するときは本当にお願いしますよ!!
反面良かった点ももちろんあります。
システム面のタブの多さは転じて出来ることの多さに他なりません。
なんせ今作は待望の左右の腕パーツの分化!!
右と左で合わせるも良し!左右で違うパーツを付けるも良し!同じパーツでと左右で色を変えるも良し!とアシンメトリー好きにはたまりません!
各パーツの大きさを変えられるのもグッド!
3であんなにロボ太が活躍したのにSDが使えなかったのが心残りな中、今作で遂に使えるようになり、パーツの大きさを変えることでSDをHGパーツに無理なく組み込めるようにしてくれたのはありがたい!(さすがに脚は無理ですが)
SDガンダムはヒロイックなガンダムが多いのでユニコーンシリーズの袖付き系や無機質ながらスマートなジェスタあたりと大きさを合わせた時に親和性が高くていいんですよね!
逆に通常のモビルスーツたちを大きくしてSDに合わせると瞳が無いので悪役面になるんですよね。
目って大事。
バトルは二刀流&二丁拳銃の実装で遊びの幅が広がりましたね!
最終的には核とミサイルランチャーゲーになってしまうのはともかくとして、当初不安だった片手ずつの近接武器を使いこなせるかという部分が□と△、先に使った方が弱攻撃で、後に使えば強攻撃フィニッシュという極めてシンプルな方法で解決したのは目から鱗でした。
左右で違う武器を持つのはビルド面でも満足ながら、剣で攻めて斧でトドメ!といった風に脳内設定の補完と充実にも繋がるのでナイスなやり方ですね!
・世界観について
元よりガンダムが常識レベルまで根付いた世界という設定なのでガンプラバトルが一大コンテンツになってるのは問題無し。
なんなら3では商店街の町おこしに使われてましたからね。
現実でも近年スタープレイヤーの輩出で将棋やフィギュアスケートを子供に習わせる親が増えることが多々あるので、世界的に有名かつ市民権まで得たコンテンツのゲームとなるとそりゃ町おこしにもなるわな、という気持ち。
そんなガンプラバトルがいよいよ自宅で簡単に!
3が戦場の絆のようなゲーセンの大型筐体でプレイする半ネトゲなのに対して今作は完全ネトゲ。
それによってキャラクター同士のリアルでの絡みも完全撤廃になりましたが、ここは賛否分かれるんじゃないでしょうか?
技術の進歩をわかりやすく表現する反面で以前の良さが失われてしまう、然りとていつまでもゲーセンにガンプラ持ってクソデカ筐体でやってますというのも未来感が無い。
この辺はトレードオフでしょうね。
今作のガンプラバトルシステムは作中でGBBBBと書いてジービーフォーと呼ばれているのですが、こういう作中の重要ワードとタイトルがリンクするの俺は好きなんです。
今後GBBBBBとかGBBBBBBとかなっちゃうと苦笑いですが、心機一転シリーズ再スタートという本作においてゲームの根幹部分とリンクするのは大歓迎です。
で、今作のこのGBBBB、アウラというマザーAIと人間のスタッフの共同で運営されており、反AI派のやべーやつがガンプラバトル最高!だからこそAIに管理させんな!と色々やらかすのが後半の主軸なのですが、アウラがマジで出てこない……。
こういうマザーAIがありますよーって途中サラッと触れられるだけで、アウラそのものが全く出てこない、なんから運営スタッフも存在していることは示唆されるものの出てこないので、AI管理に何の問題があるの?と肩透かし感があったのは事実。
その一方で主人公たちが意図せずしてではあるものの、AIによるチートの恩恵にゴリゴリに授かっているので……うーん。
・ストーリー
そんなこんでストーリー。
前半はチームメンバー顔合わせとガンプラバトルで友達もできたし、リアルの問題も解決しました!という進研ゼミの販促漫画みたいなノリで、後半は反AI派のやべーやつが色々やらかすので打倒する話。
前半部はとにかく賑やかで、ガンプラバトルをやってれば何でもかんでもうまくいったぜ!みたいなノリは正直嫌いじゃありません。
同じステージを何度も周回するゲーム故にストーリー部分は2度3度と見はしないのですが、だからこそ軽妙でわかりやすくハッピーな展開はとても良いです。
ただチームメンバーが増えた弊害として一人一人の描写が非常に薄味。
タオが仲間を侮辱されたことで奮起していじめっ子にやり返すシーンとかお嬢様のシーナがみんなに触発されて自分の意思を貫くことを決めるシーンとか、要所要所で熱いシーンこそあるのですが、そのあとアレなんか終わったよ的な感じで終わるのでズッコケてしまいます。
いじめっ子がタオに謝って仲直りするとか、シーナがどのようにして自分の意思を伝えたのかとかそこら辺のプラスワンの描写があれば良かったのに……。
少なくとも(その時点では)ポッと出のマシマの描写を厚くしてタオとシーナの描写を薄くする理由ある?とは思ってしまいましたね。
後半の反AI派がやらかす話もアウラやスタッフが出てこないのでなんで反対してんの?という感じ。
その一方で仲間の自我を持ちながら自分がAIと気づいていないAIであるリリンが意図せずしてシステムに介入してしまい、大会参加条件である超低確率ドロップアイテムを1回でドロップしてしまったのもあり、それを反AI派に見られていたのでやらかした規模のヤバさを許すことはできないが、言い分はわかってしまう展開なのがなんとも……。
せめて99回クエストに挑んだシーンをダイジェストで良いから挟んで、時間的にもラストの100回目をプレイ、そこで意図せずチートならそこまでやったらまぁいいか……感がうまれたかもしれなかったのに……。
AI否定派肯定派、どちらも立たせるためにもAIといえど完璧じゃないから人間と一緒にやっていく!みたいなシーンをアウラとスタッフ出してやって欲しかったなぁという気持ち。
ところでアウラって名前がAIとか組織の母体の名前として使われてることってよくある気がしますけど、あれって何でなんでしょうかね?
・キャラクター
主人公
ある程度の意思は見せるものの基本的には喋らない系の主人公。
とはいえ出てくる選択肢が意外と真っ直ぐかつ前のめりな選択肢が多いので、熱血よりのいい奴なんだろうなというのは伝わってきます。
言ってしまえば没個性というか自分を投影するタイプの主人公なので嫌いになりようもないのですが、今回主要メンバーが増えた一方でバトルに出られるメンバーは変わらず3人までなので、仕方ないとはいえ必ず1枠潰して出ずっぱりなのはなんだか申し訳なくなりますね。
覚醒が使えることや終盤では自他共に認めるクラン最強メンバーなので毎度選出されるのは当然と言えば当然なのですが、せっかくの大所帯なので2チームに分かれて別ステージでバトル!みたいな展開がたくさん欲しかった……。
タオ
初心者に対して背伸びしたい初心者上がりの中級者前といういやにリアルな設定の相棒。
彼がいたからクランが出来上がったことを考えると超重要人物。
というか初期メンのタオとリン、そのあとすぐに加入したシーナは覚醒使えないのに主人公について行って最強クランになったことを考えると伸び代は彼等の方があるんですよね。
いじめっ子を倒すシーンはとても熱い一方でそのあと急速にストーリーの中心からはフェードアウトというかチームの振り分けと調子に乗ってリンに嗜められるくらいしかやらなくなるのが悲しいところ。
とはいえ初心者上がりで燻ってたところに運命の出会いとも言える出会いで躍進し、いじめっ子にも打ち勝ってとなれば調子に乗るのもまぁ当然。
等身大の少年なのでずっとバディでいてほしかった。
俺は作中の戦力差を無視してでもラストミッションはお前といきたかったよ……。
リン
今作のヒロイン……というよりは先を行かれてやきもきしたり、連れ去られたリリンを助けたいと誰よりも強く願ったり、喋れない上に早々にシステムに愛されて覚醒に目覚める主人公の代わりにゆっくり成長する普通の主人公ポジションをやってくれる別の作品なら主人公な女の子。
両親を喪って従姉妹である3のヒロイン、ミサの家に引き取られたとバチクソに重い背景を持ちながらGBBBB内ではそれを感じさせずに明るく振る舞い、ミサのことも新しい家族としてちゃんと受け入れられる強い子。
割とマジで不満点ないかもしれない。
リリン
システムトラブルの影響で自我を持ってしまったAI。
AIの存在自体は割と知られていて、NPCとしてクエストに参加したりして幅広く意見を集めるためらしいのですが、自我を持って生まれたばかりで右も左もわからないところにたまたま出会った主人公一向のデータからリンのアバターとガンプラをコピー、「リン?」と呼びかけられて「リ…リン」と返したことからリリンと呼ばれることになった不思議ちゃん。
アバターとガンプラがリンと瓜二つなことも、やたらと無知な不思議ちゃんなのもまぁネトゲならそういうこともあるしそういうロールプレイする人もいるよね!で話が進むので、そこは今作が完全ネトゲにしたことで出来る話作りなのでうまいなと思いました。
AIと人とのやり取りは3のロボ太でもやりましたが、あちらがあらかじめ設定した人格が開発者の予想を超えていくのに対し、今作は共に過ごしながら自我を獲得していくとまた違ったアプローチでやり取りを描いてるのはグッド。
ただAIとしてシステムに介入できる権能は生きているのでリンと被らないようにサラッとガンプラとアバターのカラーを変えるのはともかく、前述の意図せずシステムに介入して超低確率ドロップアイテムを引き寄せてしまったのはどうかと……。
そのせいで反AI派に嵌められ、攫われ、大変なことになるのですが、最後は主人公とリンのおかげで助けられてハッピーエンド。
AIだということが知られてからどうなるのかは今後……あるのかなぁ?
シーナ
ガンプラを嗜むお嬢様。
当人のガンプラ作りの腕ももちろんありますが、自覚できるレベルで良い道具も揃っているガチお嬢様。
そして家が厳しいからガンプラバトルがあまり出来なくなるかも……といあまりにも生々しい悩みを抱えたお嬢様。
え?家?なんかちゃんと話したらOK出たっぽいよ。
ネトゲのバッドマナーはきちんと注意できるできたお嬢様、まぁ1番マナー悪いのチームメイトなんだけど。
家の問題がサクッと解決してからはタオ同様にストーリーの中心からは外れるものの、マシマとの夫婦漫才があるからそこまでフェードアウト感はなかったです。
お嬢様然とした見た目、声からガンダムの原作ネタがポロポロ飛び出すのはそれだけで面白い美味しいキャラだと思いました。
マシマ
出てきてすぐはコイツ好きになれるかなぁ?と不安だったキャラ。
なんせなんの脈絡もなく出てくるわ、メンバーが足りなくて困っているところに都合よくクランに入ると言い出すわで物凄い雑な形でクラン入りした元プロビルダー。
バッドマナーと言われようとひたすらに女性メンバーを口説き続けたのはダメでしょ……。
というか元プロってことは下手すりゃそこそこの歳の社会人で、特に強く口説かれてるシーナは家が厳しいなどの描写から中高生くらいの可能性があるわけで、それを延々と口説き続けるのはよくないですよ。
散々口説き続けた果てにシーナが知ってる人のお嬢様だったとかでオチ付けて欲しかったです。
本当にポッと出で主人公たちのクランに入った理由がマジで謎なのにニシワキエンジニアリングと過去の精算で1回、吹っ切ったあとに正式にライバルとしてもう1回戦うというやたら厚遇。
今作は敵らしい敵がタオのいじめっ子とニシワキエンジニアリング、そしてフリーダムフリートくらいしかおらず、フリーダムフリートがみんなの敵であることを考えると個別の敵を与えられてるのがタオとマシマだけかつ2回も個別の敵と戦うのはマシマだけなので本当に厚遇。
ナンパがなければ頼れるお兄さんなので、そのギャップを愛せるかどうかが分かれ道。
ミサ
3のヒロインであり発売前から再登場がアナウンスされてたアップルパイ。
序盤は正体を隠すためミスターガンプラのアバターを着込んで主人公と接触するも、あまりにもミサの影がないのでミスターガンプラ本人かミサだろうなとは思ってました。
リンの保護者として見守る以上のポジションではないのですが、ちゃんと保護者やってるだけあって人間的な成長を感じますね。
3の主人公とは、かつての俺とはどうなったんでしょうか?
マイスター・ジン
とか言ってたらマイスター・ジン=3主人公的な考察があるとか。
マジなんですか?
だとしたらミサと疎遠になって送ったガンプラ使ってもらえないのちょっと解釈違いかも……。
ストーリー的には運営に意見を伝えたりするプレイヤー代表にして最強のガンダムビルダー。
前述の通り運営が出てこないのでプレイヤー代表兼運営代表も実質やってて負担が凄そうでした。
ミスターガンプラ
アバターではない本物のミスターガンプラは今回はゲーム内番組GBBBBニュースに登場するのみで主人公たちとは絡み無し。
しかしAIのレコと若干セクハラちっくながらも掛け合って番組を進める姿はある種人間とAIの理想の関係。
おしむらくは画面の奥の存在故かその関係性に黒幕が感化されなかったことか……。
カオスとフリーダムフリートのみなさん
今作のほぼ唯一の敵であるみなさん。
頭領であるカオス以外はあまり印象が……。
やたらニッシシシシ!が目立つカルパッチョと何故かマシマのお気に入りのグスタフくらいか。
カオスが大暴れした動機が「ガンプラバトルは素晴らしい!AIじゃなくて人間が管理運営すべきだからゲームを乗っ取ってAI排斥だ!」なんですが、何度も書いた通りにマザーAIのアウラも一緒にやってるはずの運営スタッフも全く出てこないので、AIがいると何故悪いの?が一切合切なんもわからん……。
正直得られる情報に違いはないけど、PCより手書きの方が暖かみがあって良いよね。くらいの感じしか受けなかったので、過去にAIによって起きた問題くらいはあっても良かったかと。
まぁそれは運営側も同じで、AIの利点やAIがなくなったらどうなるかの説明がほとんどなかったので、カオスと運営の代理戦争に主人公が駆り出されてるみたいになってしまいましたね。
その一方でリリンがAIパワーでドロップ率操作をしてしまう明確なチート行為をしてしまったので、禁止はともかく規制は必要なんじゃない?といった感じになってしまったのが残念。
実は過去にも自我を持ったAIがいてドロップ率操作等やらかしたみたいなことがあって、それでカオスが反AI派として過激化したり、運営もAIといえど完璧じゃないから人と協力が必要!という感じの対立構造にすればわかりやすかったんじゃないかなぁと思います。
リリンにしたって無意識とはいえやってしまったチート行為がカオスの最後の引き金になってしまえばチート行為に対する罰みたいになって宙ぶらりんにならなかったし、その上で今後はチートを封印してまたゼロから手を取り合って頑張ろう!という人とAIの融和みたいな方向性にできたらわざわざアウラが出てこなくてもなんとかなったような。
・総じて
正直なところストーリー周りは個人的には物足りないですし、UIも荒削り感が凄いです。
ただ遊べる、創れる、楽しめる!なちゃんとしたガンダムブレイカーに求める要素こそできてますし、それを日々支える世の変態ビルダー(褒め言葉)たちのお陰でゲームそのものに対するモチベーションは非常に高いままクリアまで走り抜けられましたし、まだまだプレイして俺ガンダムを作ろうと思えています。
なんせ天下のガンダムコンテンツ!
ここで止まるわけがないとは思ってますので、DLCや今後の新作にも今から期待しています。
ではまた。
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