常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第673回です。
クリアしました!テイルズオブアライズ!
いやぁ〜戦闘が難しいのなんの!
グミをパクパク、ライブボトルじゃぶじゃぶの薬漬けプレイをひたすらやることになりましたが、自分のアクションゲームが苦手だという点を再認識することになりましたね。
さて、ざっくりと感想&良かった点をつらつらと……。
・ストーリー
ストーリーについてはとてもテンポ良くサクサクと進み、中弛みもなく非常に爽快でした。
早期に解放されるファストトラベルも相まって、次に行くべき場所がわかりやすく、その道中も快適ととても良好。
スタートから即座に「差別」と「自由や喜びを奪うもの」という明確な倒すべき敵が明示され、そのスタンスが最初から最後まで変わらないのでスッキリとして入り込みやすいストーリーだったと思います。
もちろん悪かった点が無いわけではなく、テンポの良さのために細かい説明がなかったりストーリーの粗や矛盾、謎を感じる部分は多々あるのですが、それを感じさせないサクサク感もあってプレイ中はマジで全然気になりません。
セーブしてゲームを止めて「そういえばアレって……?」となる部分はあるのですが、流れるように進むストーリーやファストトラベル等でサブクエストなどもスムーズに受けられる仕様もあって問題なし。
そしてエンディングでこれでもか!と見せられるハッピーエンド感で些細な疑問は「まぁいいか!」となる王道ストロングスタイルはぜひ最後までプレイして見ていただきたいですね!
・キャラクター
大なり小なり差異はあれど、全員が前向きという安定感と安心感に溢れたパーティ。
唯一テュオハリムが若干後ろ向きで、空気を読まずに最悪の展開を口走ってしまうこともあるのですが、それも年長者やスルドを勤め、為政者として過ごした俯瞰的視点から来るものであり、パーティに必要な視点なので不快感がありません。
また、主人公のアルフェンが何がどうなっても折れない鋼の精神力でパーティの精神的支柱として最後までみんなを引っ張る点もベスト。
このアルフェンの折れない心はちょっと常軌を逸したレベルに達しており、唯一心が折れかけたシーンでもその日の晩には復活するカチカチメンタルマン。
それ故にパーティが空中分解することなくエンディングまで一緒にやれたと言っても過言ではなく、その周りに他のキャラクターがバランス良く配置してあるおかげで、方向性のブレが無く、それでいてみんなの表情がコロコロ変わり、見ていてとても連帯感のあるパーティでした。
中盤くらいまで目的はそれぞれだけど過程が一緒だから仲良くできるあの感じ、会社みたいでなんかよそよそしかったのですが、アウドメラ周りから一気に仲良しが加速しましたね!良き良き。
・バトル
正直なところ難易度がめちゃくちゃ高いです。
シオンの初期習得術技にレイズデッドがあるのがその証拠。
油断するとそこらの雑魚でもパーティ半壊させられますし、ボスともなればグミもライブボトルもガンガン使う総力戦になりがちです。
反面攻め込んだ時の楽しさもそれに比例してありますので、アクションが得意か否か、骨太で難易度の高い戦闘を楽しめるかどうかで大きく印象が変わりそうです。
総じて「穴がないわけではないが、テンポの良さとはちゃめちゃに幸せ感溢れるハッピーエンドでそれを感じさせない」クリアした後の余韻がとても良い、さわやかな作品であったと思います。
そしてここからはそんな「穴」の部分。
・後半の異常なまでの駆け足ストーリー
終わってみればプレイ時間は50時間とガッツリプレイしていたのですが、後半めちゃくちゃ駆け足で展開されるせいであれ?コレで終わり?とラストダンジョンに向かうときに思ってしまいました。
おそらくこれはオープニングが変わるという情報を俺が知ってしまっていたことにも原因があると思うのですが、その変わったオープニングを見て「ここからレネギス&レナ編が始まるなんてボリューム凄いな!」と思ったところにレネギスは崩壊してて少し歩いたらダンジョンクリアして終わり、その後黒幕とかの説明受けてレナのラスダンという怒涛の展開にはちょっと肩透かし……。
特にレネギスはそれまでテンポ感のために粗などは気にならなかった俺でさえ流石にちょっと……と思うレベル。
ようやく辿り着いたレナ人の本拠地が黒幕のせいで崩壊して行ける場所がほとんどないだけでも残念なのに、そこに「レナ人としての感性」「スルドブリガへの思い」「レナ人から見た各スルドやその家名」「テュオハリムの過去とその決別」「王と巫女の真実」「ヴォルラーンとアルフェンの関係性」その他諸々を全部ぶち込んだ結果、街が崩壊してあちこちから火の手が上がり、ズーグルが制御を離れている世紀末な街の中で息子自慢をしたり支持するスルドを持ち上げたりするめちゃくちゃチグハグな人たちが……。
そして納得いかないのがテュオハリムのイルルケリス家、シオンのアイメリス家の人が誰一人として出てこないこと。
代々スルドを擁立してきたイルルケリス家や、アルフェンの記憶から300年以上の歴史があるはずのアイメリス家の家族や親類縁者が誰もいないのはどうなの?
そのあとのヘルガイムキル及びレナの星霊力が真の黒幕という話も唐突すぎるというか、人はみんな一緒ということにするためのデウス・エクス・マキナ感が強かったのも個人的に残念。
もっと早くからヘルガイムキルの存在が示唆されていたり、合理性の塊であるヘルガイムキルが合理的でない行動を取ることでヘルガイムキルの奥にまだ何かがいる!という感じだったらなぁ……。
・良くも悪くもブーストゲージに頼り切ったバトル
ブーストゲージを使って敵をダウンさせたら行動阻害が重要な今作のバトルですが、逆にブーストゲージがなければボロッカスにされることもしばしば。
特にリンウェルの呪文阻害は気軽にポンポン使っているとボコボコにされます。
そしてヒントスキットのごとく隙あらば「突進がヤバい!」とかの会話が何度も出るので…ね。
・ボス敵にブーストストライクでトドメはやめて欲しかった
ヴェスペリアにあったフェイタルストライクをより演出強化したブーストストライクはド派手な演出と大ダメージで爽快ではあるのですが、ボスのトドメがコレ固定なのがちょっと残念。
雑魚相手には基本ブーストストライクでトドメなので、ボスまでコレなのはどうかと思いますし、ちょうどよくオーバーリミッツからの秘奥義でトドメを刺したかと思いきやキュピーン!とブーストストライク入力画面になるのはガッカリします。
トドメはリバースみたく秘奥義とかの方が良かったのでは?
・アルフェン
今作の主人公のアルフェンなのですが、実は彼の情報ってびっくりするくらい少ないんですよね。
記憶が戻るまでは仕方ないにせよ、記憶が戻った後も彼から語られるのは「300年前は顔も見たこともないダナの領主に仕える兵士だった」ことと「王としての実験でレネギスが半壊するまでの数日間」が語られるのみで、彼そのものの人となりや、家族構成、生い立ちなんかは全くと言っていいほどに語られず、300年前のレナの領主とは?彼が帰ることを切望した故郷とは?そんな大切なことが宙ぶらりんで、王と巫女などストーリークリアに必要なことしか語られません。
リンウェルが彼の剣術を見て失われた本物のダナの剣術と言っていたように、限定的ではありますがダナの文化復興の生き字引になれたかもしれない重要な立ち位置の人間であるのに、そこの辺がフィーチャーされなかったのは素直に残念。
そして彼には苗字がありません。
ダナの人間に苗字が無いのはレナによる侵攻と侵略の手始めとして、結束力低下のために苗字を持つ、一族を持つという文化を破壊して廃したということがこれまたリンウェルの口から語られますが、王と巫女の実験失敗によるレネギス半壊は300年より前でレナの侵攻より前、なんならその実験失敗によりスルドブリガ、ひいてはダナへの侵略が始まったことが示唆されていますから、彼に苗字が無いのは矛盾しているような……?
これらの疑問点がもしかしたらクリア後の話で展開されるかもしれないので、全てが問題とは言いませんが、やはり気になることは事実。
しかしながらプレイ中は気にならない!
スッキリとしてポンポンたたみかけるようなストーリー展開と動きやすいUIのお陰でサブクエストなどいろんなことがやれるし、それができる!
頭身やキャラデザが今までとガラッと変わってちょっと不安でしたが、それを打ち砕く面白さ!
やって損は無い!満足度の高いゲームでした!
2週目やろうかな?
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