汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第937回 亜人のツノは皮膚か骨か

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第937回です。

 

人には人の、そして亜人には亜人のトレンドがある。

 

最近ふと気付いたのですが、亜人キャラ、とりわけ鬼キャラの「ツノ」って変わりましたよね。

鬼キャラのツノと聞いてパッと思い浮かぶのは古き良きうる星やつらラムちゃんみたいな頭の天辺に一対のツノというイメージで、そうでなくとも基本的にはガッシリした「骨々しいツノ」が俺の中の当たり前のイメージでしたが、近年では額から生える皮膚と同系色の柔らかそうなツノというのが多い模様です。

 

有名どころで言えばFGO酒呑童子や最近ジャンプで始まった新連載の鬼娘キャラもその系統。

皮膚と同系色のツノが額から生え、一応先端部が黒や赤といった別系統の色に染まって硬質的な感じこそありますが、鬼としてのシンボルに近く、これで威嚇されてもコアリクイの威嚇のように人間目線では「あら、可愛い」としかならず、さりとて攻撃に使うのも難しそうな大きさのツノが最近のトレンドみたいです。

 

何より先端はともかく根元部分はぷにぷにしててとても柔らかそうなので、1度触ってみたいものです。

 

さて、この皮膚と同系色のツノ、実は正しい描写なんじゃないかなと思ってきました。

と言うのも「なんか人間にツノ生えた的なニュースなかったっけ?」と思って調べてみたら、意外と何件か見つけることができました。

そして中にはそのツノを切除して分析したものもあり、その結果ツノの正体は皮角と呼ばれるもので、皮膚を構成する角質が何らかの要因で老廃物として剥がれることなく積層し、盛り上がったものだということがわかっています。

動物でいえばサイが似たような性質のツノを持っています。

 

つまり鬼キャラのツノは恒常的に頭部に皮角ができてしまう体質の一族と考えれば辻褄が合いますし、ある程度漫画、アニメ的表現こそあれどツノが皮膚と同系色なのも説明がつきます。

またこの皮角のような角質で構成されたツノというのは皮膚と同じように火葬されたら燃えてしまいますし、土葬されても腐食して化石化等はしないようです。

 

一応ツノが生えていた基部が平らになるため、化石から「この生物にはツノが生えていた」ということはわかるそうなのですが、ツノそのものはやはり消えてしまいます。

よって何らかの要因で生えていた恒常的な皮角が消えれば鬼の一族はただの人になりますし、かつて鬼の住まう村と跡にある墓をあばいてもツノのある遺体は見つかりません。

 

おぉ!皮膚と同系色のツノについて調べていたら、それが割と頓狂ではないどころか、鬼の希少性やこの世から消えたことについてもなんとなく合点がいく落としどころが見つかってしまった!!

 

……のですが、実は皮角のように何らかの要因で剥がれず盛り上がった角質というのは割と身近に存在します。

それは仕事やスポーツでよく使うところにできるアレ……タコであり、刺激を受け続けることで硬くなるという意味では、足の裏のかかと部分と同じなのです。

 

美少女鬼娘のツノ、かかとと一緒というのはなんというか、その……嫌だーー!!!

鬼キャラにしたって正体を隠して人里に降りてきて、いざ正体がバレた時にツノを見ながら「俺にもあるからよ、お前のツノと同じものがさ!」って言いながらかかとを見せつけられたら百年の恋も冷めるどころか、鬼の一族と人間は生涯相容れぬ!と敵意まで湧くことでしょうよ! 

 

となれば鬼キャラのツノも鹿などと同じ骨によって構成されるものとすべきでしょう。

しかしながらツノが骨ということは皮膚と同系色という要素が満たせない。

逆に皮膚が骨のように真っ白という逆転の発送をぶち込んだり、そもそも骨の色がカラフルというアクロバティックストロングスタイルでゴリ押すこともできなくはないですが、ここはそれぞれの皮膚の色とツノが同系色という当初の路線を守りましょう。

 

ツノというものは産まれたときから生えているものではありません。

成長にしたがって頭部に生まれ、皮下を押し上げて外に押し出てくるものですが、その途中のツノとなる骨が皮膚や肉に包まれている状態であれば、皮膚と同系色かつかかととは別のツノが形成されるわけです。

 

というか実際に皮膚に包まれたツノを持つ動物は存在します。

こうした頭骨の盛り上がりを皮膚が包んだ形のツノはオッシコーンと呼ばれるらしく、それを唯一持つ動物が……キリン。

 

麒麟じゃなくてキリン。

 

鬼ってキリン……?

いやでも鬼のツノは足の裏のかかとよりはマシ……なのか?

 

しかし鬼のツノってなんのためにあるんですかね?

どう考えても攻撃に使用するにはリーチがなさすぎますし、かと言ってクジャクとかみたいにツノで美醜やアピールをしているようにも見えません。

 

本当に鬼というアイコンのためのツノというか。

筋骨隆々2メートル超えの身長に人を遥かに超えたパワー!!なんて聞くと何か隠された理由があるのでは?とも思いますが、そこにツノをつけるとあら不思議。

鬼ならまぁ……いいか。そんな風になるわけですね。

 

実際創作でも鬼キャラってツノがあるから人外要素や特殊能力を持ってても良いっていう足し算のための要素ですし、鬼キャラでカッコいいor可愛いキャラってだいたいツノのない状態でもそうですからね!

なんらかの要因で鬼キャラのツノがなくなった時に「うわぁ……このキャラ、ツノがないと不細工だなぁ……」「結局ツノがないとモブなんだよね」「ツノなし!ツノなし!」とガガゼト山のエンケとビランみたいな人ってまぁ見たことないですしね!

 

鬼キャラを鬼キャラたらしめるツノの存在。

ツノをちゃんと使ってる鬼キャラって、誰かいますかね?

 

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