汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第916回 夏の自由研究〜クソ科学地獄篇〜

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第916回です。

 

夏だ!夏休みだ!

……いや、夏休みとかないんですけど。

 

とはいえこの時期に学生はとかくフィーバーフィーバー!

時勢柄あっちにこっちにとは行かないものの、それでも休みはそれだけで気分が上がるもの。

 

そして光が強いほど影は濃くなり、光に近づくほど大きくなるもの。

 

夏休みという光に迫る影、そう、宿題です。

特に自由研究というやつは面倒なもので、自分で題材を決めて研究成果をまとめて持ってこいというちびっ子たちには無理難題と言えるレベルの高難易度。

よし!では今日はそんなちびっ子たちのために科学を題材にブログを書こう!

 

なに?ちびっ子はこんなクソブログ見ない?

知らねえよ!

 

さて、みなさんは疑似科学似非科学と呼ばれるものをご存知でしょうか?

科学的に実証されていないにもかかわらず、さもそうした研究成果があるように言われてるアレです。

もしかしてアレかな?と思うものがみなさんの中にもあるのではないでしょうか?

 

そんな疑似科学ですが「さすがにそれはね〜よww」とネタにされているものもあれば、割と面倒なことになっているものもあるので困ったもの。

 

例えばゲーム脳

これはゲームの影響で暴力的な思想や言動になってしまうというもので、世界的な機関も問題視している!というもの。

ところがどっこいこれは疑似科学

 

そりゃ子供がゲームやアニメの必殺技を真似してケガとかはあるかもしれませんが、日々色々なものから影響を受ける人間がゲームだけから思想や言動が変わるほど影響を受けるのはよくよく考えてみたらおかしな話ですよね。

だったらときメモやりまくれば女の子の好感度稼げるってのかよ!?あぁ!?

 

ちなみに問題視されてるのはゲームに入れ込んで日々の生活に影響が出る「ゲーム依存症」の方。

 

こんな感じで本当に伝えたいことと疑似科学がごっちゃになった結果、大事なことが伝わらなかったり、疑似科学の方が正しいと勘違いされてしまったりと色々問題があるそうです。

 

そんな疑似科学の中でも一時期やたら流行ったものがあります。

それは「水からの伝言」と呼ばれるもの。

 

知っている人も多いと思われるこれは水にありがとうなどの良い言葉を聞かせたり、ラベルに書いて貼ったりすると凍らせた時の結晶が綺麗になり、逆にバカなどの汚い言葉を聞かせたりすると結晶の形が歪なものになるというもの。

水にこれだけ影響が出るのだから、70%が水でできている人間にも影響が出る。

だからみんな綺麗な言葉遣いをしましょうねというもの。

 

まぁ案の定疑似科学で、どんな言葉を聞かせようと、それどころかラベルに書いた文字を認識して結晶の形が変わるなんてことはないのですが、話としてまとまりが良いが故に真偽を他所に教育現場で題材になったりしたこともあったそうです。

そして無垢な子供はこれを真実だと思ったまま成長し、割と事実だと思っていた人がいるらしいのです。

 

いやまぁ百歩譲ってありがとうとバカの波長や振動が影響を与えるとかならわかりますよ?

あ・り・が・と・う(A・I・A・O・U)の振動が結晶に影響を与えて、ぶっちゃけ似た発音ならありがとうでなくとも綺麗な結晶ができるけど、わかりやすさと教育に使用することを優先して「ありがとうを伝えた水は綺麗な結晶になる」とかだったら、真実を元にした素敵でちょっとしたウソとして良い話になったと思います。

でもラベルに書かれた文字を認識するのはどう考えてもやり過ぎ。

というか水からの伝言で調べて出てくるありがとうラベル、外から見る人に向けてありがとうって書いてますからね!

水に見せるならラベルの内向きに書け!!

 

初っ端から突っ込み所満載な水からの伝言ですが、仮にそれが本当に実在するものだとした場合、クリスタルガイザー(水源がアメリカ)とかボルヴィック(水源がフランス)とかはどうなるんでしょうかね?

 

やっぱりサンキュー!とかジュテーム!って言わないと綺麗な結晶にならないんですかね?

じゃあ日本語のありがとうが非常に差別的な発言に聞こえる国があったとして、そこを水源とする水はありがとうを伝えられるとめちゃくちゃやばい形の結晶になったりするんでしょうか?

そしてその水と日本の水を混ぜたら結晶はどうなるんでしょうか?

そもそも水って全然別の地で蒸発した水分が日本上空に流れ込んできてから雨となって降り注ぐものですが、地下に染み込む前に雨水を溜めたらその国の言葉以外は伝わらないんでしょうか?

 

いやね、俺ごときが考えることなんて学者の人はとっくの昔にやってると思うんですよ。

でもそういった内容の話が出てこないってことは……まぁそういうことですよね。

 

本当に水が言葉を理解して性質を変えるなら、罵詈雑言を浴びせたにもかかわらず綺麗な結晶になったドM水とか一発ネタとしてそこそこ売れそうですし、ペットボトル詰めから輸送中、保管時まで徹底的にエロワードを聞かせ続けたドスケベ水なんて飲んだ瞬間に作者が導入を思いつかなかったエロ同人みたいなことになりそうです。

 

とまぁここまで水からの伝言が真実だったら(笑)みたいに書いてきましたが、我々って近年励行されているようにうがい・手洗いを毎日実行しているじゃないですか。

そうでなくともお風呂やシャワーでたくさん水を使って髪や身体を洗ってますよね。

 

アレって要は人体に有害な物質や身体から出た老廃物を水に混ぜて捨ててるようなものですよね。

水からの伝言が事実だったら、水は言葉や感情を理解していることになります。

 

……ちょっと怖くなってきましたね。

 

もっと言うと我々は毎日水を飲みます。

今の時期はそれはもうグビグビ飲みます。

人の言葉や感情を理解している、知性を持ったものを飲むの、嫌じゃないですか?

 

ちゃんとした食材として提供されていても、ビチビチ動く活け造りや、小さな生き物の生きたままの踊り食いなんかは忌避する人が少なくありません。

その一方で毎日飲む水に知性があったら?

我々と同じく感情を有していたら?

 

水は我々の感情を読み取ることができるようですが、我々は水の感情を読むことはできません。

水が我々に反意を抱いていないと誰が言い切れるのでしょうか?

結晶の形を見たいがために罵詈雑言すら水に聞かせるような人間に。

 

さて、これらを統合したら水に聞かせる言葉はみなさん理解しましたね。

 

答えは「見逃してください」です。

 

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