汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第531回 本を読もう!〜幼年期の終わり その①〜

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第531回です。

 

最近活字を摂取してないな…。

ということで気になっていた幼年期の終わりを読みました

 

一部だけ……。

 

いやぁ本を読むって体力使うんですよね。

色んなワードやストーリーを咀嚼して我が物にしていく、頭の咬筋力と消化力が久々の活字で衰えていたことを実感しました。

 

しかしながらやはりストーリーがグッと惹きつけてくるところがありますね。

 

時は昔、まだどこが最初に宇宙に行くかで国と国とが争っていた宇宙開発黎明期。

"それ"は突然やって来た。

 

空を飛ぶ巨大な宇宙船が各国に影を落とし、それまで夢物語だった宇宙人の存在は証明され、同時に自分たちの宇宙開発がおままごとに過ぎなかったことを地球の人々は思い知らされた。

 

オーバーロードと呼ばれるようになったそれは地球人に向けて……何もしなかった。

 

我々を遥かに上回る力を持った存在が、頭上を押さえたまま何もしない、それは恐怖であり畏怖であり、それに耐えられなくなった国が武力でもって攻撃したものの、何の影響も与えられなかった。

そして武力を行使した国は批判の的となり瓦解した。

 

圧倒的な力の前に人類は団結せざるを得なくなり、なし崩し的な世界平和が実現した。

その時、オーバーロードがついにコンタクトを求めてきた。

 

そのオーバーロードの名前は「カレルレン」

オーバーロードの中で唯一人類にコンタクトを取って来たカレルレンは、人類の代表として国連事務総長ストルムグレンを指名する。

ストルムグレンはオーバーロードの船に赴きカレルレンと話す……そう、話すだけ。

 

カレルレンは姿を見せなかった、声だけでストルムグレンとやり取りした。

しかしカレルレンは聡明だった。

カレルレンが打ち出す政策はどれも人類に必要なことであり、人々の生活は見る間に向上していった。

 

姿を見せないカレルレンに対する反発はあったものの、人々は緩やかにカレルレン、ひいてはオーバーロードによるやんわりとした支配に慣れていった。

 

ある日のこと、ストルムグレンは何者かに誘拐された。

人類の代表者にしてオーバーロードの代弁者、地球とオーバーロードを繋ぐ唯一の架け橋が失われることを良しとはすまいと思っていたストルムグレンだったが、超常の力を持つカレルレンの助けは1日、2日経ってもまだ来ない。

 

焦りがピークを迎えようとした時についに現れたのはカレルレン……の端末機械だった。

 

実は誘拐直後からストルムグレンの場所は把握していたが、誘拐犯を一網打尽にするためにあえて泳がせていたことを語るカレルレン。

そしてストルムグレンは彼に語る。

もはやカレルレンの正体は全世界の興味の的だ、オーバーロードは本当にオーバーロードという群れなのか?それとも本当はカレルレン1人しかいないのではないか?

 

その問いに対してカレルレンは応える。

今は人類がオーバーロードの真実を受け止める時ではない、今から50年の後には我々は君たちに姿を表すであろうと。

 

国連事務総長としての任期も人として残り50年も生きてはいられないであろうストルムグレンの中で失いかけていたとある感情が蘇る。

 

それはカレルレンに対する絶対の畏怖と信頼のもとに封じられていた彼の正体に対する好奇心。

そしてそれを実行に移す、第二の幼年期がストルムグレンの中で始まっていた。

 

長年の付き合いのある科学者と密かに連絡を取り、簡単な探知機を作らせた。

カレルレンの正体まではわからなくとも、カレルレンがどんな形でどんな大きさなのか、そして彼と話す部屋の壁の向こうに彼は本当にいるのかくらいは明かしてやりたかった。

 

そしてストルムグレンは実行に移す。

 

隙をついて探知機を壁に押し付けたその瞬間……。

 

さようなら!リッキィ!

 

カレルレンは見抜いていた、しかしストルムグレンを愛称で呼ぶその言葉はストルムグレンへの信頼の証だった。

隣の部屋には誰もいなかった。

正確には誰かはいた。

先に逃げてしまったのだ。

 

でもそこまで予見していたなら最初からストルムグレンの探知機を取り上げるなりすれば良かったのだ。

オーバーロードは、カレルレンは確かにいる。

それがカレルレンからストルムグレンに対する最大にして最後のメッセージだった。

 

それからしばらく、国連事務総長の任期を全うして郊外で暮らすストルムグレン。

あれから幾星霜の時が経つというのに未だに彼にカレルレンとのことを聞きに来るジャーナリストは跡をたたない。

 

今日も適当にあしらった後、ストルムグレンは散歩をする。

 

全ては数十年後のカレルレンとの再会のため……。

 

 

こんなところで一部は終了。

うーん、わからん……。

 

読み進めねば!理解せねば!

カレルレンとは!オーバーロードとは!

 

SFの大家故に色んな作品の元ネタとなっているこの幼年期の終わり

有名どころだとゼノギアスなんかはワードそのまま使ってますし、仮面ライダー鎧武でもオーバーロードというワードが出て来ましたね。

 

ゼノギアスがどこまでそのまま持って来ているのかわからないですが、本当にそっくりそのままだとしたら……。

 

私は遠慮しておきます…。

 

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