汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第153回 状態異常という不遇要素

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第153回です。

 

ゲームではキャラごとに色んな傾向があり、ことRPGでは多数のキャラがそれぞれ一長一短さまざまな尖り具合を見せています。

主人公は脳筋からバランス型まで多数ありますが、多くは攻撃主体でヒロインは回復型などなど。

その中で不遇になりがちなのが状態異常を付与するタイプ。

 

相手のステータスを下げるデバフ要因ならば終盤まで活躍できたり、脳筋ゴリ押しじゃどうにもならなかったあのボスがデバフキャラ1人いるだけで簡単に!なんて展開もあるのですが、状態異常キャラはそれが難しい…。

なぜならば!ボスに状態異常はだいたい効かないから!

 

状態異常が弱いんじゃないんですよ、むしろ強い。

麻痺や睡眠でなす術もなく一方的にボコボコにされることなんかよくある事ですし、毒のスリップダメージで回復に手一杯になってるところに高火力技で全滅…なんてことも珍しくありません。

が、これは序盤の話。

 

中盤以降になってくると潤沢な資金や回復技のラインナップが充実してきて状態異常になったら即対策することや、そもそもやられるのは前にやる速攻戦法で制することができます。

ですが、回復キャラがピンポイントに麻痺させられたり、毒が猛毒にバージョンアップしてとんでもダメージを叩き出してきたりと油断してたらボロクソにやられることもままあることで…。

 

特に状態異常完全回復!みたいな技が出てくる終盤だと回復は回復キャラに一任して逐一回復アイテムを持たない、まして毒や麻痺をピンポイントで回復させるアイテムなんて…ということもあり、まともに立て直すこともできないまま一方的にやられることも。

 

と、ここまでは状態異常を使われた時の話。

 

じゃあこっちが使うときは?というとこれが問題。

なんせボスには一部を除いて効かない。

それもそのはず、効いたらマズい。

 

初手麻痺で身動き一つ取れずやられるボスや、毒を浴びせて後は防御でなんとかなるボスばかりだったらなんとも締まらないですからね。

効くタイプでもそれぞれ理由があったり、効くけど回復手段を持ってる場合がほとんど。

場合によっては特定の状態異常に反応して強化されるタイプもいるので、基本的には使われないことが多いですね。悲しい。

 

じゃあボス以外は?というと…。

 

効くけど使われない。

 

もちろん敵によっては麻痺がめちゃくちゃよく入るから麻痺を使えば楽勝!みたいな敵もいるので完全に使われないことはないのですが、多くの敵は状態異常にする暇があったら殴り倒すが基本。

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レベルを上げて物理で殴れ

 

まぁボスと違って数十回、数百回とエンカウントする雑魚敵一体一体にこいつは毒!こいつは麻痺!みたいなギミック仕込まれたらめんどくさくて仕方がないのでやむなし。

せいぜい「あのダンジョンの敵は一律で毒に弱い。」くらいが関の山。

固定パーティーでそういうキャラがいるならともかく、技やキャラを選択するタイプのゲームだと全員ゴリラで状態異常にする技もキャラもいないなんてことは珍しくないため(よほどの事がない限り逆はないし)、あればラクだよね!くらいの扱いであることが多い。悲しい。

 

しかしあればラクなのは紛れもない事実なので、うまく使いこなせばほとんど無傷でダンジョンを突破できたりするので使ってみると結構楽しい。

状態異常の種類や表記もゲームごとに様々なので、こういったポイントからゲームの特色を掴むのも面白いですよね。

 

例えば気絶。

作品によってショック、スタン、ひるみ等の表記ブレがありますが、だいたい1ターン行動できないというのがほとんど。

これの恐ろしいところは1ターン等回復までの時間が極短時間なことから状態異常扱いされないことがあること。

状態異常の数に制限があったりする作品ではそれを活かして麻痺等他の行動阻害系の状態異常と組み合わせてひたすら一方的にボコボコにできたりもするいやらしいもの。

 

麻痺は上記気絶の上位互換扱いだったり行動力低下だったり割と作品によって効果が変わる厄介なもの。

麻痺といえば電気!と言われるほど電気攻撃の追加効果に設定されがち。

現実で電気浴びて麻痺が残るのは相当ヤバいらしいのでまさに創作上の状態異常ですね。

治療されないと治らないことが多く、全員麻痺すると問答無用で全滅扱いの作品も。

その割にこちらが敵を全員麻痺させても戦闘が終わる作品はほとんど無く、こちらは動けない相手をひたすら殴ることになる。虚無。

電気攻撃の追加効果のイメージがデカすぎて、麻痺毒が描写されることはとても少ない(俺の知る限りではモンハンのゲネポスくらい)

 

火傷、炎上は炎攻撃の追加効果として設定されることが多いのですが、正直役立つのはポケモンシリーズくらい(火傷になると攻撃力が激減する)で、だいたいの作品だと炎版の毒みたいな扱いで、炎攻撃の追加効果として申し訳程度に実装されていることが多いですね。

炎攻撃はゲームの花形なので下手に強いと高火力と併せてとんでもダメージになったりするので仕方ないところもありますが…。

毒と併せてスリップダメージ2倍!適当に殴るより大ダメージ!なんてこともできなくはないですが、それができる作品はだいたいボスに効かない。悲しい。

 

眠り、睡眠。

麻痺と同様しばらく行動不能な状態異常なのですが、こちらは攻撃されると目が覚めるというのが違い。

不意打ちや強襲時に敵が眠っているなど演出として使われることもしばしば。

一晩寝れば死んでても完全回復する作品が多い割には睡眠時に体力回復する作品がほとんどないのは甚だ遺憾。

打撃では目覚めるけど魔法攻撃では目覚めない作品もあり、その場合炎で焼かれようが、氷の刃で切り裂かれようが、岩塊に押しつぶされようが目覚めない。

魔法だからね。

 

毒。

ザ・序盤の状態異常であり、忘れた頃に猛毒にバージョンアップしてやってくる。

固定ダメージタイプと割合ダメージタイプがあり、固定ダメージタイプだと序盤のHPが50くらいの時だと毎ターン10ダメージ!?ヤバい!ってなるけど、中盤以降は地味。

なんならさっさと倒してから回復しよ。となるくらいには存在を軽視される。悲しい。

割合ダメージタイプだと話は変わります。

どんだけHPを上げようと毎ターン20%!5ターンで死ぬ!だからボスに効かない!悲しい!

逆にポケモンみたくほとんどの敵に割合ダメージの毒が有効な作品だと対策してないとやられる前にやるしかなくなるヤバいやつ。

無限のフロンティアという作品で狐主封霊(こしゅふうれい、コスプレしながら敵をボコる)という技があるのですが、この技「耐性をガン無視して状態異常をボスだろうが裏ボスだろうがランダムで叩き込む」というエゲツない効果を持っており、運良く毒を引ければ割合ダメージでエグいダメージを毎ターンぶち込んであっさり…とまではいきませんがあるとないとで大違いのレベルで敵を撃破できるチートに片足突っ込んだとんでも技。

初めてボスに毒を浴びせた時は心底驚きましたね…。

 

その他ゲームによって状態異常は多数あるのですが、技を封印してくる状態異常がある作品はだいたい脳筋バーサーカースタイルになる傾向がありますね。

 

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