常日頃からお世話になっております。
ケンロクエンです。
おかげさまで第140回です。
アニメや漫画、ゲームにおいて登場人物の多くは日本人ですね。
これはもちろん日本産のものなので当たり前なのですが、中には多数の国籍のキャラクターが登場する作品もあります。
スポーツモノなんかだとよくある展開ですね。
多数の国や地域のキャラクターたちが集まり、己やチームの目標を語ったり、ライバルに敵意をぶつけたりするシーンを見ていると湧き上がる小さな疑問。
君たち何語喋ってんの?
そう、彼らはなんの問題もなく言語によるコミュニケーションをとっているのです。
この国に来るのは初めてだな…。とか、世界大会に初出場だぜ!なんて言ってたにもかかわらず世界の人たちとそれはもう喋る。
勉強がてんでダメで、作中明確に英語ができないと明言されたキャラクターですらガンガンコミュニケーションをとっていく。
そりゃ各国の人たちがみんな母国語を喋って交流不可じゃあらゆる意味で話にならないのですが(そういう演出も時としてありますが)やっぱり気になる何語で話してるのか問題。
これにはいくつかパターンがあります。
①特に理由はない
1番の力技にして最も多いパターン。
特に理由はないけどみんな同じ言葉を話すよ!というのは多くの作品で見られます。
なんせラクだし。
言語によるお国柄を描写しないためかその国の文化をめちゃくちゃにフィードバックされ、ケンミンショーの悪い部分を煮詰めたみたいになることも…。
例えばアメリカ人キャラはマッチョで肉ばっか食ってたり、ロシア人キャラが事あるごとに懐からスキットルを取り出して酒をあおったり、南米のキャラはロドリゲスで喜びの感情を表すのがサンバ一択…と不自然なまでに「濃い」描かれ方をする傾向にある気がします。
わかりやすいし、海外から見た日本も同じ感じで描かれたりするのでどっこいどっこいなんですけどね。
②統一の言語、公用語があるパターン
①と似てますが、設定として統一言語が設定してある作品があります。
宇宙から来た侵略者と戦う作品など、地球が1つの集団として統一されている作品などではこのパターンが使われることも。
また、統一言語があるが故に各人の母国語がキーワードになる演出は熱い。
〇〇…私たちの国の言葉で〇〇という意味だ…。
みたいなやつ!
③頑張って日本語を喋ってるパターン
学園モノの留学生キャラなど、なんらかの事情で母国を離れ日本にやって来た設定のキャラはこのパターン。
ある種お約束な一面もあり、中国人なら〇〇アルよ〜で英語圏のキャラはカタコトのデス、マス口調。
ついでにCvが東山奈央さんならそれがデース!になる(個人の見解です。)
このタイプの場合、作中で母国語を話すことがあるため、中の人のハードルはかなり高そう。
発音が拙かったりするとそれはもうネタにされる…。
俺?よくわかんねぇから字幕付けてくれよな!
時として特定の言語に詳しいことをアピールしてる人は、この言葉を喋るからアニメ化したらこの声優さんかな?と予想をつけられたりも。
ロシア語とかね。
④現実準拠
各国の人がそれぞれ母国語を喋るし、主人公たちは日本語しかわからないパターン。
言葉の壁がテーマとしてフィーチャーされたりすることが多いですよね。
特に言葉の壁とかがテーマでない作品の場合、だいたい主人公たちの中に英語ペラペラの天才キャラがいたり、ハーフキャラがいたりします。
そうでない場合は相手サイドに親日家キャラがいたりするのですが、この手のキャラはスシー!ゲイシャー!フジヤーマ!な感じのキャラにされがちなのはなんでなんでしょうか…?
⑤日本語に聞こえるだけでみんなそれぞれの国の言葉を喋ってるパターン
主人公が複数の言語を使えたりしても、知らない国の言葉で話されちゃ視聴者は困る…。
なので、彼らは英語で話してるのですが、視聴者には日本語に聞こえるパターン。
フルメタルパニックがこのパターンで、主人公と彼が属する部隊の人は基本英語で会話していることを示唆するシーンがあったのを覚えています。
しかしあくまでそういう設定であって視聴者からには日本語にしか聞こえないため、下手に周囲に「何話してるかわからない…」なんて驚き役を置いてしまうと極めてシュールになりますよね。
⑥異世界だから日本語じゃなくても恥ずかしくないもん!
異世界や中世っぽいファンタジーに日本語での会話は逆に不自然。
もちろん視聴者には日本語にしか聞こえず、登場人物たちが異世界言語を使っているのを確認できるのは文字が出てくる時くらいと耳ではなく目で認識するタイプ。
これがなかなか曲者で、日本でしか使われない言葉が残っていることで他の異世界転生者の存在を示唆したりとトリックめいた使われ方をすると俺大興奮。
有名なのは風の谷のナウシカの漫画版でしょうか?
作中に出てくる巨神兵の体に古代語として記してある「東亜工廠」という文字。
ナウシカが未来の地球の話なのはもはや周知の事実ですが、こうして日本語が出てくることで巨神兵がよりにもよって日本で作られた生物兵器であることや、日本語が古代語と成り果てるまでの未来であることをまざまざと感じさせられてゾッとしました。
他にもあれこれあるのでしょうけど、とりあえず思いつくのはザッとこれくらい。
何か珍しい切り口の話があれば教えてくださいね。
ブログの感想、お題、ネタなどありましたら
johnny.may.jellyfish@gmail.com
またはTwitter
@umakuro3
までお送りください。
また、記事下部の星、Twitterでいいね、RTしてくださるとケンロクエンが小躍りして喜びます!