汚泥の底日誌

文章力向上と自分の書きたいことを書き殴るためのブログです。

第120回 原作未履修問題ってあったよね

常日頃からお世話になっております。

ケンロクエンです。

 

おかげさまで第120回です。

 

少し前に話題になった原作未履修問題というのを覚えているでしょうか?

原作をプレイせず、ゲーム中でキャラクター同士がどういう間柄かを知らないまま二次創作を行った人に対して「作中でそんな関係じゃないですよ。」という指摘が入り、それに対して「原作やったことないけど、私の中ではこうなんだぃ!」的なニュアンスで返してしまったことにより、結構派手に炎上したというものです。

 

俺自身とっくに旬は過ぎてしまったとはいえちょっと前に話題になった時事ネタめいたものでブログを書いているのでデカいこと言えた立場じゃないのですが、キャラクター同士の関係性を描くのならネットでサラッと原作くらいなぞればいいのに…とは思います。

 

しかし、残念ながら原作未履修問題は結構根深いものでして、あそこまで大きく話題になることは稀ですが、Twitterとか見ていれば年になんどか見る話題ではあります。

原作未履修で二次創作なだけならまだいいんですよ。

流行りのネタに乗っかりたい!とかノーマークだったゲームやアニメに自分のハートにズギャン!と刺さるキャラクターやエピソードがあった!なんてことはままあることです。

中にはめちゃくちゃ好きなキャラクターなんだけどホラーが苦手すぎてプレイできない〜なんてこともあるでしょう。

なので原作未履修で二次創作については仕方がない部分があるのです。

ただ原作未履修なんです〜っていうのは黙っておけと思うし、一枚絵をポンと描いたらするだけならともかく、キャラクターの内面や関係性を描くのならネットやなんかでストーリーとかを調べるくらいはしていてほしいですね。

ひっどい時には原作でぼく、あなたといった丁寧な言葉で喋るキャラクターが俺、お前という粗暴な言葉で喋ってしまっていたり、〜だピョン。みたいな特徴的な語尾のキャラクターが〜ですよね。と完全に語尾を忘れてしまっているようなかっ飛んだ二次創作もあり、度肝を抜かれることもあります。

 

あんまりひどいと逆に味が出るみたいな、作品を知らない人にイラストだけ見せて漫画を描かせるミリ知らアンソロジーみたいなのをやってみたいような気持ちになりますね。

 

というか漫画やイラストを描く労力って凄まじいじゃないですか?

俺なんか絵心は親のお腹に置いてきたというか、絵心だけ輪廻転生リィンカーネーションから解脱したんじゃないかってくらい残念なので(努力してないだけ)、イラストとか描ける人は総じて尊敬しているのですが、尊敬しているだけに「なんでその力のほんのわずかでも作品を調べる方向に回さなかったんだ!」と思わざるを得ません。

 

とはいえこの原作未履修問題は今後更に根深くなっていくのではないかと思います。

単純にプレイや調べるのが億劫というのはさておきまして、どうにも厄介な問題がいくつかあるのです。

 

①プレイ、視聴手段がない。

作品自体は昔から根強い人気があるものの、いかんせん作品が古かったらして原作に触れる機会そのものが難しいパターン。

中には制作会社が倒産してたりで原作を手に入れようとしたらとんでもない額がかかるケースも…。

根強い人気があるだけに二次創作界隈が盛り上がっていることも多く、二次創作知識で描いたら二次創作で付与された原作にはない要素だった!なんてことも。

最近は電子書籍やゲームアーカイブで昔の作品に触れることもある程度容易にはなりましたが、そういったところにある=権利関係がしっかりしてることの証左なので、色々ゴタゴタがあった作品だったりした場合、作品を知った時には後の祭りだったということもありますね。

 

②リメイク、メディアミックス等で話やキャラクターが改変された。

リメイクやったなら原作未履修じゃないじゃん!と思われるかと思いますが、世の中には完全原作主義者と呼ばれる方もいらっしゃいまして…そういった一部の過激派の方々はともかく、リメイクやアニメ化などのメディアミックスにおいて大事なイベントが削除、変更された結果その後の原作とかなり乖離してしまうということが多々あるのです。

時代の流れか残虐な描写が削除されたり、エロ…もといセクシーな描写が謎の光で隠されたり、そもそもなかったことになったり。

ひどい時には原作で人気だった敵キャラクターを仲間にするために敵対時のエピソードをカットしたせいで妙に薄味なキャラクターになってしまったり、唐突な和解エピソードをねじ込んだ結果主人公が親兄弟や恋人の仇とあっさり和解する鋼が過ぎる精神性になってしまったりと公式が二次創作めいたことをすることも。

そこから入ってしまったが故に二次創作された際に昔から仲良し!みたいに描かれてしまい、いやそいつお前の大切な人殺してるんだぞ!?と思ってしまうことが…。

もちろんリメイク版の方が好き!という人やアニメから入ったって人もいるので一概に悪いとは言えないのですが、一時期多かったラノベがどんどんアニメ化していた時にワンクールに収めるためにキャラクターだけ借りた別物と化すことが多くありましてね。

俺の好きだったアスラクラインという作品はそれはもうメッタクソに改変されまして、2期ある内の1期は良かったんですよ。

ある程度改変はあったものの、さすがにそれは入りきらないだろうなぁ…とかそういったエピソードが削られたのは納得ですし、何よりロボデザインが良かった!

しかし2期は…序盤クズだったけど終盤持ち直すキャラクターがエピソードカットの影響でクズのまんまだったし、ラスボスなんか神様的なものからゼットンになりましたからね!

あ、でもアニメのロボデザインを逆輸入して描かれた原作ラストの主人公機のデザインは今見ても惚れ惚れするくらいカッコいい!

原作者の三雲岳斗先生はアスラクラインの後ストライク・ザ・ブラッドで何度かアニメ化&OVAをリリースされてますし、イラストレーターの和狸ナオ先生はDSでアトリエシリーズのキャラデザもやってる方なので、リバイバルアニメ化…は無理でも、鉄のラインバレルスパロボでやったみたいにアニメ版の声優を使って原作を再現するというウルトラアクロバットを決めてくれないかなぁ?

寺田プロデューサー(スパロボのプロデューサー)!お願いします!

話は逸れましたが、このようにリメイク版やメディアミックス作品をどーしても認められない人はいるのです!

この場合大切なのは住み分けなんでしょうね。

 

③ソシャゲの蔓延

上記①、②を内包する問題がこちら。

あの作品がソシャゲで復活!なんて売り文句も珍しくなくなった昨今ですが、これはもうどうにもならないんでしょうね。

仮にゲームが1万本売れたら新作作っていいよ!と言われたとしましょう。

雑にゲームが1本1万円として、1万本売ったら1億円。

それがまるっと利益にはならないのは当然のことですが、とにかく1億円稼いだら新作作れるとしましょう。

昔のゲーム故に買ってくれる人間というのはどうしても少ない。

新規層を取り込もうとして昔ながらのファンに離れられ、せっかく作った完全新作が売れなければ意味がない。

そこでソシャゲの出番な訳です。

仮にこのゲームになら10万出してもいい!という人が1000人いたとしても、その人たち全員がゲームを10本ずつ買って1億円稼ぐのはあまりに非現実的。

逆に5000円なら出してもいいかなぁ?と思う人は1万円のゲームは買ってくれない。

そこでソシャゲ。

注ぎ込む人は際限なく注ぎ込むし、数千円ならまぁいいかのライト層も取り込める。

しっかりゲームにのめり込んでくれれば万々歳です。

が!ここで問題になるのが①、②の問題。

プレイする機会がソシャゲしかないがために①の該当者はここから作品を学ぶ。

しかし、どうにかして稼がないといけないため運営が取る手段はそう!お祭りゲーとすることです!

あの作品がソシャゲで復活!しかもシリーズ全キャラクターが集結!これで1〜5全てのナンバリングのファンを纏めてゲットだぜ!がしかし、人気キャラには敵も味方も関係なし。

原作やってればこいつとこいつが仲良く共闘なんてありえないけど、ソシャゲの、ひいてはお祭りゲーのお約束なパラレル設定でなんとかするしかないわけです。

そしてゲームが軌道に乗ると今度はそのゲームすら未履修な人が出てきてしっちゃかめっちゃかに…。

 

こんなことにならないためにもせめてアーカイブ等で死蔵してるIPを復活させてほしいものですね。

ということでVitaのスティック壊れておかしな動きしちゃうんで、PS4かSwitchにFate extra移植してくれませんか?

マジでお願いします!!

 

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